こんにちはKoh(@misc_log)です。
2019年3月20日にさらっと新型AirPods2(エアーポッズ2)が発表されました。
個人的には楽しみにしていたアップデートだったのですが、AirPods2は待っていた方も多いんじゃないでしょうか。
Appleのイベントでもっと仰々しく発表されるかと思いきやさらっと登場したわけですが、もっと盛り上げるだけ盛り上げてドーンと発表して欲しかったですね。
なんかそんなに高まらなかったなと。
まあ、そんな事をいろいろ言いながらも、とりあえず買うのがApple信者なわけですよ。発売日の朝にはしっかり届いているから不思議です。
身近なところから、「何が変わったのかわからん」という声もちらほら聞くので、音質や、新機能、変わった部分について、第1世代AirPodsと比較しながらレビューしたいと思います。
AirPods2で変わったこと
まず、AirPods第1世代との大きな変更点をざっくりと。
- ケースがワイヤレス充電に対応した
- H1ヘッドホンチップが搭載された
- ワイヤレス接続の速度と安定性が向上
- ゲームでのレイテンシ(遅延)が30%低減
- Siriを音声起動可能になった(Hey Siri)
- 通話可能時間が伸びた
割とアップデートかかっているのですが、事前に期待されていた内容で実現されなかったのがこちら。
防水・防滴、ノイズキャンセリング
なかったですね。AirPods第1世代と変わらなかったです。
新色の黒
黒以前にカラバリがないです。従来同様に白一色のみ。
カナル型になる、もしくはカナル型バージョンがでる
従来同様インナーイヤー型のみです。
新型AirPodsのラインナップ
まず、今回の新型AirPodsのラインナップとしてはこのような感じで3種類あります。
左から、
- ワイヤレス充電できるケースとAirPods
- Lightning充電(従来型)のケースとAirPods
- ワイヤレス充電できるケースだけ
の3種類です。
「ケースだけ」というラインナップも発売され、従来の第1世代AirPodsをワイヤレス充電ケースに入れて使うこともできます。
ワイヤレス充電できるケースってまさか「ワイヤレス充電しかできないの?」と思う人もいるかもしれませんが大丈夫。ちゃんとLightningでも充電できます。
いや、そこはUSB-Cにしてくれよって思いますけどね。
外観やデザインはほぼ変更なし
本体の外観・デザインはほぼ変わってない、カラバリ(黒)もないといった感じで、物理的な変わった感は薄いですね。
違いがおわかりいただけるでしょうか。
数日前に撮影した写真なので、もはや僕にもどっちがどっちなのか判断つきません。
箱の側面でようやく違いが出てきました。
向かって左側はAirPodsというテキストの下に「wireless charging case」と入ってます。
左側が新型AirPodsです。
充電状態を示すLEDが、第1世代はケースのフタを開けたところに設置されていたのに対して、第2世代ではバッテリーケース前面に移動されました。
画像右側の第1世代AirPodsではこのようにバッテリーケースのフタをあけたところにLEDが設置されています。
バッテリーケースは背面のボタン位置が変わりました。
左側の新型AirPodsに比べて、第1世代はボタンが下の方に設置されてます。
このボタン、ほとんど使ったことないですけどね。
AirPods本体。多分、左側が第2世代AirPodsです。
刻印されているシリアル番号に違いがありますが、それ以外は完全に一致です。
このように本体側はバッテリーケース側に若干の外観変更がありますが、AirPods本体の外観は第1世代と全く一緒です。
うどんだの何だの言われてますが、個人的に形は嫌いじゃないもののカラバリが欲しかった。
音質は良くなった?
イヤホンである以上、気になるのは音質。
個人的に音質は変わったような気がしなくもない。きっと。多分。
ただ、変わっているとしてもこれはエイジングによるものなのではと思います。
エイジングとは、イヤホン内部の振動板と言われるものが長期間の使用により馴染む事による音質変化現象。車で言うところの「慣らし運転」みたいなもの。
第1世代AirPodsは約2年程度ほぼ毎日使ってきたので、経年による違いが出ているだけなのではないかと。
ただ、正直言って僕の耳ではよくわかりません。
ネットで反応を見ていても意見が割れているので、人によっては音の違いを感じることができるのかもしれないですね。
バッテリーケースがワイヤレス充電に対応
第2世代AirPodsのケースはQi(チー)充電に対応したものと、従来型のLightningで充電するタイプの2種類があります。
ワイヤレス充電対応ケースはこのように充電できます。
乗せるだけで充電できるので、便利か便利じゃないかといえばそりゃ便利ですよ。
僕もiPhoneはワイヤレス充電してますが、ぽんと置くだけで充電できるのは本当に楽。
いちいちLightningケーブルを挿すのは結構めんどくさい。
小さなことではあるんですが、毎日使ってるとそれをめんどくさいと思うのも人の常だと思うんですよ。
ただ、発表されたラインナップの価格を見てみると、ワイヤレス充電ケースと従来型のLightning充電ケースの価格差は5,000円あります。
また、ワイヤレス充電できるケースがあっても、ワイヤレス充電器がなければ意味ないので、持っていなければ別に買う必要があります。
Qi対応充電器がだいたい3,000円くらいだとして、そこも含めると、価格的には約8,000円くらいは有線充電型AirPodsに比べて出費が増えそうです。
ちなみにAirPods本体の重量は変わらないですが、バッテリーケースの重量はわずかにAirPods2で重たくなりました。
AirPods本体の重さは第1世代同様8g。
一方でバッテリーケースを含めたAirPodsの全体重量としては約3g程度重くなってます。
第1世代AirPodsは46g
第2世代AirPodsは49g
まあ誤差の範囲というか、手に持ってる分には気づきません。
ワイヤレス充電対応して約3g増加しかしていないというのは評価できると思います。
AirPods2本体はチップが高性能に
第2世代AirPodsはこれまでのW1チップというものから、「H1ヘッドフォンチップ」というヘッドフォン専用チップに進化しました。
この進化によりいろいろ変化があるのですが、ひとつひとつ見ていきます。
ワイヤレス接続の速度と安定性が向上
AirPods本体がiPhoneに接続される速度などがさらに早く安定した、また、デバイス間の切り替えが2倍早くなった、電話での通話接続が1.5倍早くなりました。
これに関しては劇的に変化があり、デバイス間を切り替えた際の接続が爆速になりました。
まあ、以前からそんなに不満はなかった部分ではありますが、これだけ早くなると第1世代には戻れないですね。
ゲームでのレイテンシ(遅延)が30%低減
ワイヤレスイヤホンは性質上、音の遅延が発生します。
ゲームのように、「画面と音が組み合わさって成立するもの」は、画面の動きに対して音が遅いみたいな状態になったりします。
ゲームのジャンルによっては別に問題ないんですが、「音ゲー」は致命的でしょうね。
その音の遅延をAirPods2では30%軽減されたそうです。
ということで、いろいろ試してみました。
まず「マインクラフト」で、ジャンプをした時の音、着地した時の音、それぞれの音のタイミングを第1世代、第2世代AirPodsで比べてみました。
遅延がどの程度改善しているかというと、劇的に改善してます。
ジャンプ着地のタイミングがわかりやすいのですが、第1世代だと音ズレが明らかにわかるレベルで発生してます。
第2世代AirPodsだとその遅延がなく、きちんと「着地したタイミング」で音が聴こえます。
これはすごい進化ですね。マイクラはプレイしていて全く違和感ありません。
さらに、音ゲーもやってみるかということで、ガールズバンドパーティー、通称「ガルパ」をプレイしてみました。
ガルパに関しても音ズレは圧倒的に改善されている事がわかりますが、遅延がないかと言われると、「いや、ズレてる」という感じがします。
僕のような音ゲー素人でもわかるので、ガチプレイしている方にとっては話にならないレベルだと思います。
ということで、第1世代AirPodsと比べると明らかに遅延は改善してますが、なくなってはいないというのが結論ですね。
僕は普段はやらないのですが、音ゲーをプレイする方は慎重になったほうがいいと思います。
Siriを音声で起動。Hey Siriが可能に
ついにAirPodsが「Hey Siri」に対応しました。
第1世代AirPodsは本体をダブルタップするという動作でSiriを起動させることができましたが、iPhoneのように「Hey Siri」と音声でのSiri起動はできませんでした。
第2世代AirPodsはそれが可能になりましたよということです。
まあ、あの、「そうなんだ」としか思いませんね。
だからこれ街中や電車内で使わないってば。周りの人に心配されますよ。
周りの目が全く気にならない鉄のハートがある人には超絶嬉しい進化でしょうね。
ただ、確かに音声操作は優れた方法だと思うんですよ、曲の変更や選択など、いちいち何か触るのめんどくさいといえばめんどくさいので。
そういうものだと思ってるからそうしているだけなので、手を触れずに、「思ったら声に出す」だけで操作できるのはコントロール方法としては優れてますよね。
「自宅でAirPodsをつけながらひとり作業」みたいな状況だと便利かもしれません。
通話可能時間が向上
新型AirPodsは通話によるバッテリー持ちが改善しました。
念の為ですが、改善したのは再生ではなく、「通話時間」です。
AirPods本体は音楽などの再生時間として約5時間使用できます。これは従来モデルと一緒。
一方で通話時間は従来の2時間から「3時間」になりました。+1時間です。
また、AirPods本体のバッテリーが切れたという時に、ケースに戻せば充電されますが、ケースの中で15分だけ充電してあげると再生は3時間、通話は1時間というのが従来モデルのバッテリー性能でした。
そこも、第2世代AirPodsは15分充電で再生時間は従来と変わらず3時間ですが、通話が2時間になりました。
電話など音声通話をする人にとっては嬉しいアップデートだと思います。
僕も仕事などで割と音声通話はするのですが、従来のAirPodsの通話可能時間で問題ないレベルだったので、個人的にはそんなに感動はないアップデートです。
表にするとこんな感じです。
世代 | 第1世代 | 第2世代 |
AirPods本体 | 再生:最大5時間 通話:最大2時間 | 再生:最大5時間 通話:最大3時間 |
ケースと本体 | 再生:24時間 通話:11時間 | 再生:24時間 通話:18時間 |
15分充電 | 再生:3時間 通話:1時間 | 再生:3時間 通話:2時間 |
再生時間に関しては従来モデルと変わってませんが、そもそもワイヤレスイヤホンとしてはすごい部類であり、長時間聴ける方ではあります。
AirPods2で変わったこと:まとめ
第1世代AirPodsのレビュー記事「AirPods(エアーポッズ)を購入すべきたったひとつの理由とよくある質問」でも書いたように、AirPodsの最大の良さは、「使用における手軽さ」だと思ってます。
ケースから出すだけで使用でき、シームレスにデバイスからデバイスへと切り替わる、この圧倒的手軽さがあり、そこに加え、ケーブルを挿さず置くだけで充電できるようになったことで、さらにAirPodsへのアクセスがよくなりました。
そういった意味でも、チップの進化で変わった部分含め、今回のアップデートは小さくないアップデートではあったんですが、「なんかそうじゃない・・」と感じている部分はありますね。
防水やノイキャンなどがなく、イヤホンとしての性能がそこまで変わらなかった、カラバリがなかった、USB-Cにもならなかったという点は残念でした。
第1世代AirPodsから2年以上経過した上でのアップデートだったので、期待が大きかったんですよね。
やっぱりガジェット好きとしては、「うお、すっげえデバイスだこれは!」という感激やワクワクが欲しかったなと。まあ、買ったけどね。
とはいえ、ワイヤレスイヤホンとして高性能、かつ、Appleならではの製品クオリティでとても優れたものではあり、AirPodsというデバイス自体は個人的に超絶おすすめです。
AirPodsは世界で一番売れているイヤホンですが、まだこれからも独走状態は続くのではないですかね。
もし今AirPodsを買うか迷っているなら買っていいと思いますよ。
今日は以上です。それではまた。
Apple公式:AirPods
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