こんにちはKoh(@misc_log)です。
最近我が家では少しずつスマートホーム化を進めてます。
テレビや見守りカメラなど、Amazon AlexaやGoogle Homeなどに連携し、音声や何かをトリガーに自動操作するという生活スタイルに挑戦中。
心地よくもあり、リモコン触った方が早くないかと思うこともあったり、いろいろ感じるところはありますが、空調に関しては「Ambi Climate 2(アンビクライメイト2)」というデバイスを提供してもらったので1ヶ月ほど使用してみたところ、とても快適な環境を作れました。
ということで、この記事ではAIがエアコンを管理してくれるスマートデバイス「ambi Climate 2」をレビューします。
冷えすぎ、暖めすぎなどエアコンの温度管理に悩んでいる方の参考になれば。
Ambi Climate 2とは?
香港のIoTスタートアップ「Ambi Labs」という企業が作ったスマートデバイスです。
空調を管理するスマートデバイスは、外出先からON / OFFをする、アプリから温度調整ができる、あるいはGoogle Homeなどのスマートホームと連携し音声操作するという機能を持ったものが一般的。
Ambi Climate 2はこれらの機能に加え、あらゆる外的シグナルを考慮しAIがエアコンを完全に管理。
具体的には、室外の温度データや室内のセンサーを使用し、室外・室内のあらゆる状況を加味した上で部屋を快適にしてくれます。
ただ、最初に言っておくと、AIがいきなりよしなにやってくれるわけではないです。
AIに対してフィードバックを何度も与えてあげる事で徐々に学習しながら快適な環境を提供してくれるようになります。
そういう意味ではチャレンジングなデバイスであり、僕やこの記事を見てくれているあなたにぶっ刺さるガジェットだと思います。
Ambi Climate 2の外観・デザイン
ホームデバイスとあって、デザインもかわいくておしゃれ。
底面には木が使われており、デザインにもこだわりを感じます。
前面のAmbiのロゴが様々な状況を示すLEDになっている点もおしゃれ。
背面には各端子類があり電源供給はMicroUSBで。
付属品は本体と電源用ケーブル、説明書。もちろん日本語の説明書もついてます。
カラバリはありませんが、どんなインテリアにもあうホワイトの外観がその他の家具とケンカしません。
機能はもちろん、フォルムやデザインもこだわりを感じるデバイスに仕上がってます。
Ambi Climate 2を使用するための設定
Ambi Climate 2はクラウドであらゆるデータを管理しています。
ネットワークに接続された個々のAmbi Climate 2から様々なデータがクラウドに送られ、クラウド側で演算した結果をもとに各家庭の環境を最適化する仕組み。
そのため、ネットワークに接続するのはもちろん、地域ごとの外気温を知るために位置情報を設定するなど、いくつか必要な設定があります。
また、大前提としてエアコンが対応していなければなりません。
使用条件と主な設定項目
使用するにあたりそんなにハードな設定は必要ないですが、条件と設定項目について記載します。
2.4GHzのWiFIが必要
一般的なスマートデバイス同様WiFiに接続する必要があります。
WiFiには主に2.4GHz帯と5GHz帯の2種類ですが、本製品は2.4GHz帯で接続する必要があります。
SSIDという接続するための情報がルーターの裏におそらく書いてあるので、そのうちのどれかが2.4GHzでどれかが5GHzみたいな感じが一般的です。
詳細は持っているルーターを見ればすぐわかると思いますが、基本的に家庭のルーターは2.4GHz、5GHzの両方に対応しているはずなのでそんなに心配はないかと。
エアコンが対応している必要がある
次に、持っているエアコンが対応している必要があります。
対応しているかどうかを調べるには下記URLを見てみてください。メーカー別に凄まじい数のリモコンが写真付きで掲載されてます。
Ambi Climate公式:エアコン対応リスト
というか、あまりにも特殊なエアコンでない限り対応しているはず。
もし対応していなければ、サポートに連絡することで対応してくれる可能性があります。
僕はマンション備え付けのHITACHI製エアコンでしたが、なぜか我が家の型番がなく、サポートに連絡したら数時間で「対応しました」との返答が。
しかもとても丁寧な対応をしてくれて好印象でした。
アプリインストールと会員登録が必要
利用にあたっては専用アプリのインストール、Ambi Climateへの会員登録が必要です。
- アプリインストールと会員登録
- 位置情報を登録
- WiFi接続
- エアコンペアリング
手順としてはざっくり上記の通り。
アプリはAppStoreやGooglePlayで「ambi」と検索すればhitします。
会員登録とはいえ、名前などは必要ありません。
会員登録後、地域ごとの気温などを得るために位置情報を登録します。
次にWiFi(2.4GHz)に接続。
WiFi接続が無事完了するとAmbi Climate 2がクラウドに接続。
最後にエアコンとペアリングします。
少し端折ってますが、製品にガイドも付いてくるのでそんなに迷うことはないかと。
ここまで終わればあとは使い始めるだけ。
Ambi Climate 2で出来ること
Ambi Climate 2はインストールしたアプリから様々な操作を行いますが、覚えることは多くないです。
まずは快適モードを理解する
Ambi Climate 2にはエアコンを制御するいくつかのモードが存在します。
- 快適モード
- 温度モード
- 外出モード
- 手動モード
- オフモード
この中でも「快適モード」がAmbi Climate 2のパフォーマンスを最も発揮するメインモード。
快適モードとは「自分がどう感じるか」をAmbi Climate 2にフィードバックし、あなたにとってどんな状態が快適なのかをAIが学習していくモードです。
「暑すぎる〜寒すぎる」までの各項目をエアコン使用時にタップしてフィードバックします。
これにより、室外の気温、日差し、天候の状態はこんな感じ、さらに室内の温度、湿度、エアコンの稼働状態はこんな感じの時に、この人は「暑い」と感じたんだなという事がわかる。
このフィードバックをあらゆる状況で繰り返すことでAIがどんどん賢くなり、あなたにとってのベストを理解するようになります。
公式には、様々な気候条件や時間帯のもとで1日に1、2回の評価を1週間与えることが推奨されてます。
この最初の1週間が過ぎた後は、屋外の環境や日々の生活のパターンが変化したときにのみ評価するだけ。
下記画像のように、エアコンが人工知能によりどのような動きをしたか、また、フィードバックを与えた本人はどんなことが要因で快適と感じているのかをアプリ上から確認できます。
実行履歴を見ると頻繁に温度調整などを行っていることがわかります。
ちなみに、アプリからは他にも、エアコン稼働時間や温度の変化などあらゆる詳細データを確認することも可能。
この「快適モード」がエアコンをコントロールする他スマートデバイスにはない、Ambi Climate 2の最も優れた機能。
その他のモードや機能について
その他にも様々なモードを搭載してます。
温度モードは、自分にとって快適な温度が絶対値としてわかっている場合、その温度を設定してあげることでキープしますよというモード。
外出モードは、外出中も温度を一定に保ちたい場合に使います。
例えばペットを飼っており、あまりにも暑い・寒い環境はよろしくないという場合、自分が家にいなくても、エアコンの強弱、ON/OFFを繰り返し一定の状況を保ってくれる。
手動モードは、リモコンの代わりとして温度設定やON/OFFをアプリ上から行える。
オフモードはエアコンをオフにするだけのモードです。
その他、Amazon AlexaやGoogle Homeとの連携も可能で音声操作も可能。
ただし、僕の環境では快適モードでの利用はなぜかGoogle Homeでしかできませんでした。
スマートホームとの詳しい連携方法は公式サポートページにガイドが準備されてます。
Ambi Climate 2の気になったポイント
最後にAmbi Climate 2の弱点というか、今後に期待したい部分を。
Ambi Climate 2は複数人での最適化には弱いかもしれない。
どういう事かと言うと、「快適だよ」とフィードバックを与えているのは家族の「誰か」であり、他の家族がどう感じているのかがわからない。
公式サポートページには、家族でAmbi Climate 2を共有することは可能であり、それぞれにプロファイルを持つけれども、最後に与えられたフィードバックをもとに最適化するとあるので「後勝ち」という事になるようです。
我が家ではそこまで困ることになっていませんが、暑さ・寒さの感じ方が大きく異なる家族と共用すると困るかもしれない。
また、Ambi Climate 2は位置情報によってエアコンを自動でON/OFFする機能があります。
自宅を離れたらオフ、自宅に近づくとオンという非常に便利な機能なんですが、誰かが家にいる状態でエアコンがオフになったらナチュラルに困る。
こういった部分に関しては今後に期待したいです。
AIがエアコンを自動管理するデバイスAmbi Climate 2レビューまとめ
家族共用スペースでの利用は少し注意が必要ですが、Ambi Climate 2のおかげでエアコンのリモコンを触ることがなくなり、スマートにいつも快適な環境が作れます。
AIによってエアコンを自動制御するというチャレンジングな試みがワクワクする、未来を感じるガジェットでした。
気になった方はぜひチェックしてみてください。
今日は以上です。それではまた。
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