2018年9月13日未明にAppleの発表会が行われ、新型iPhoneと共にApple Watch Series4が発表されました。
iPhoneの発表に期待が寄せられていましたが、一番最初にApple Watchの発表があり、「あれ?これいいんじゃね?」と思った人は多いんじゃないでしょうか。
実際に、iPhoneよりApple Watchに惹かれたという人が多いみたいですね。
ということで、僕も今回発表されたSeries4をポチりました。
Apple Watch Series4を使って数ヶ月、Series2からだと2年以上毎日使ってきたので、そもそもApple Watchって何が出来るんだっけ?何が便利になるんだっけ?という事を個人的な観点でまとめたいと思います。
Apple Watch Series4の評価を知りたい、また、そもそもApple Watchで何が出来るのかを知りたい、そして、購入するかどうかを迷っている方向けの記事です。
Apple Watch Series4は買うべきか
まず最初に結論を書いておくと、迷っているなら個人的には「買っていい」と思います。
僕はアルミケース(44mm)GPSモデルをポチりました。
購入した主な理由は下記です。
- チップが新しくなりSeries3から最大2倍高速になった
- 最大35%表示領域が広くなった(42mm → 44mm / 38 mm → 40mm)
- 0.7mm薄くなった
その他にもいろいろ新機能は搭載されているのですが、個人的には上記が決め手になりました。
ひとつひとつ詳しく書いていきます。
Apple Watch Series4で処理速度が大幅に向上
僕は今からすると2つ前のモデルであるApple Watch Series2を使ってました。
日常的に使用していますが、どうも動作が重い時があるんですよね。
ところが、今回発表されたSeries4で劇的に処理速度が向上し、動作が爆速になりました。
Series2からどのくらい速くなったかというと、まず、Apple Watch Series3はSeries2より70%高速になりました。
そして、Apple Watch Series4はSeries3より最大2倍です。
となると、Series2から見たSeries4は3.4倍になった計算になります。
もちろんそう単純な話じゃないんですが、動作スピードが以前と全く違います。
「なんとなく早くなったかな?」とかそういうレベルじゃないです。マジでめちゃくちゃ早くなりました。
以前は、アプリの起動や操作がもたつくので、iPhone見たほうが早くね?的な場面があったんですよ。
それがSeries4になってからというもの、アプリの起動も切り替えも爆速で、本当に快適になりました。
通知内容をタップすると一瞬で表示されるし、その場で処理可能なものはApple Watchでサクサク処理可能です。
Apple Watch Series4は表示領域が広くなった
Apple Watch Series4は以前のモデルに比べ最大35%表示領域が拡大しました。
- 44mmモデル:35%増
- 40mmモデル:32%増
ディスプレイサイズがそもそも大きくなっている(42mm → 44mm / 38 mm → 40mm)ので、そりゃ表示領域も増えるのですが、そこまでゴツくなってないので、大きすぎて困るって感じはしません。
左がSeries2で右がSeries4です。文字が全体的に大きくなっているのがわかると思います。
表示領域が大きなるのは単純に嬉しいですね。得られる情報が増えるのはありがたいです。
ただ、これ以上大きなると存在感あり過ぎって感じになりそうなので、このくらいが限度かなという気はします。
Apple Watch Series4は本体が薄くなった
左がApple Watch Series2、右がSeries4です。
写真だと伝わりづらいですが、0.7mm薄くなってます。
これは腕につけるとその違いがよく分かります。
これまでのモデルはやはりちょっとゴツさがあったので、Series4で薄くなった事により付けた時の見た目も、よりスマートになりました。
Apple Watchは何が便利なのか
Apple Watch Series4は処理速度、大きさ、薄さが変わったというだけでなく、センサー系が強化されヘルスケア機能が追加されていたり、クラウンを回した時の触覚が追加されたりなど、様々な新機能が追加されてます。
じゃあ、「そもそもApple Watchって一体何が便利になるんだっけ?」という点についてまとめます。
Apple Watch Series2のレビューでも書いたのですが、僕がApple Watchを使用していて、圧倒的に便利だと感じている機能は下記の4つです。
- 通知
- 音楽再生コントローラー
- カメラコントローラー
- 電子決済
ひとつずつ理由を書いていきます。まずは通知。
必要な通知って実はそんなにない
僕の場合は、通知を逃すことなく知れるから便利と感じているのではなく、「必要ない通知を知れる」という点が便利と感じてます。
スマホを持っていると、様々な通知を毎日たくさん受信していると思いますが、必要な通知って実はそんなにないじゃないですか。
それも含めて、通知が来た時にiPhoneをいちいち見るのって本当にめんどくさいです。
「アプリごとに通知のON、OFFとか制御すればいいじゃん」って話もその通りなんですが、それもめんどくさくないですか?
僕はめんどくさい事がとても嫌いなので、アプリごとに通知のON、OFFを制御するとか、そんな事に労力を払いたくないんですね。
Gmailアプリの通知バッチなんて、余裕で9,000近いです。
そりゃ僕だって昔は通知バッチを消すために一生懸命既読にしたりしてましたよ。
でも、使用するアプリが増え、管理するものが増え、そんな事に時間を使うのもったいなくなったんですよね。
通知バッチを0にしたって仕事が減るわけじゃないんで、なんでこんな事しているんだろうって思った瞬間にバカバカしくなってやめました。
とはいえ、iPhoneにバイブで通知が来ると気になるじゃないですか。
必要なものなか、そうじゃないのか、その時点で判断できないので。
iPhoneを持って使用している時ならその場で見ますが、iPhoneって別に手の一部じゃないので、常に手の中にあるとは限らないわけです。
iPhoneに手を伸ばして通知を見てそっと元に戻すという反復を何度も繰り返している事がとてもめんどくさいです。
iPhoneと違って、巻き付けたApple Watchは実質腕の一部なので、ちょっと左手を傾ければ何の通知が来たか知ることができます。
で、もちろん個人差があるかもしれませんが、本当に必要な通知って実はそんなにないので、ちらっとWatchを見て、「はい、不要な通知」としてしまえば、それで1つ解決するわけです。
1対1の飲みの席などで、相手が将来について真剣に語っている時に時計を見る動作ができるのかと言われたら、それは各自空気を読んで判断される事をおすすめしますが、iPhoneを頻繁に触られるよりいいんじゃないですかね。
後回しにすると忘れる
僕はどこかの国家の要人ってわけじゃないので、通知なんか後にすればいいじゃんって話ではあるんですが、後回しにすると忘れるんですよね。
要・不要をその場で判断し、対応が必要なものは処理をする。不要なものはその時点で脳と自分の人生から完全に消滅させる。
この運用は本当に精神的な安定をもたらします。
Apple Watchは優れた音楽再生コントローラー
みんな大好きAirPodsですが、僕も毎日使ってます。
AirPodsは本体をダブルタップすることで、様々な操作を行えるのですが、左右にひとつずつしか機能を割り当てることができません。
僕の場合は、左をダブルタップで再生/一時停止、右をダブルタップで曲送りにしてます。
でも、音量を変えたい時や、曲を戻りたい、あるいは、曲を選択したい時ってあるじゃないですか。
そんな時はiPhoneを出して操作するしかないわけです。
で、ここでまたiPhoneを出すのがめんどくさいって話が出てきます。そう、つまりめんどくさいんですよ。
手元で曲選択や音量調整はもちろん、あらゆる音楽再生に対する操作を行えます。
例えばプレイリストの変更もこの通りApple Watchから可能です。
また音量もApple Watchのクラウンを回せば上下するのでサクッと音量調整が可能です。
もちろん、曲送りや曲戻し、停止、再生もApple Watchから。
このようにあらゆる操作がApple Watchから可能なので、最近はiPhoneで曲操作をすることはなくなりました。
イヤホンはAirPodsである必要はないですが、iOSデバイスとの連携力がすさまじく便利なので合わせて使うと快適です。
→AirPods(エアーポッズ)を購入すべきたったひとつの理由
またApple Watchは単体で音楽再生することも可能です。
カメラ操作もApple Watchで
カメラ操作もApple Watchで行う事ができ、iPhoneのカメラで写真を取る時に手元のApple Watchでシャッターを切ることができます。
Apple WatchからiPhoneのカメラを起動することができ、モニタとして使うことができます。
例えば、複数人全員で写真を撮りたい時に、誰か1人がiPhoneを持ってシャッターを切るのって大変じゃないですか。
そんな時は手元のApple Watchで構図を確認してシャッターを切ればいいので、撮影がとても捗ります。
また、動画撮影でも同じことが可能で、Apple Watchはモニターの役割ができます。今何を撮影していて、アングルがどうなっているのか手元で確認することができます。
これはつまり、アウトカメラで撮影ができるということなんですね。
iPhoneは前面のインカメラよりアウトカメラの方が圧倒的に性能がいいので、アウトカメラを使うほうが写真や動画のクオリティが上がります。
このように、Apple Watchはカメラコントローラーとしても重宝します。
決済もApple Watchに任せる
で、最後にこの電子決済機能です。
まずはSuica
これはもう言うまでもなく便利。iPhoneを取り出すことなく改札を通れます。
難点は左腕にApple Watchをつけるので改札と逆ということですね。上半身をくねらせて改札を通る必要があります。ただ、もう慣れました。
エクスプレスカードとして設定しておけば、Apple Watchのどこかのボタンを押すとかそういったことをしなくても、かざすだけで使用できます。
その他の電子決済系
ID、QuickPayなど、Suicaも含め、コンビニを始め電子決済に対応している場合は、例え自動販売機であってもApple Watchで決済してます。
財布出すのめんどくさいので。
小銭がないとか、現金ないとか、そんな問題も関係なくなります。
そりゃ、街の定食屋さんに入って電子決済できますか?なんて事は思いませんが、最近は結構電子決済に対応しているお店が多いので、そういう場合はApple Watchで決済しています。
ただ、交通機関利用以外の、例えば買い物とかにもSuicaを日常的に使用するという人は注意が必要です。
Suicaの仕様により、同じSuicaを複数端末で使用することができません。Apple Watchに設定したら、iPhoneでは使用できなくなります。
その為、Apple Watch側にSuicaを設定すると自宅にいてちょっとコンビニ行こうかなという時にApple Watchを腕に巻いていく必要が出てきます。
なんで自宅からコンビニ行くのにいちいち時計すんだよって話です。
もちろん、複数枚のSuicaを用意すれば話は別ですが、チャージとかめんどくさくなるでしょうね。
僕は日常的な買い物はIDやQuickPayで行っており、そっちはApple WatchでもiPhoneでも使用できるので全く問題ないです。
Apple Watchで出来ることまとめ
このような感じで、Apple Watchで通知を見て処理をしたり、音楽再生やコントローラー、電子決済、通話、などなど、様々な事がApple Watchで対応でき、その処理はどんどん高速になっています。
Apple Watchは僕が感じる「めんどくさい」を解決してくれるデバイスであり、欠かせないものになってますね。
こうなると、iPhoneがなくてもiPadとApple Watchがあればそれでよくないかとちょっと思います。
もちろん腕時計である以上、物理サイズの限界があるのでブラウジングや動画閲覧などは期待してませんが、それはiPadがあれば解決します。
そもそも、僕の場合はいちいちiPhoneを取り出すのがめんどくさいという点がApple Watchの使用モチベーションですし。
すぐにiPhoneを手放す事はできないんですが、将来的にApple Watchが更に進化したらそういう世界が来るのかもしれません。
とまあ、こんな感じでApple WatchはSeries4で劇的な変化をしたと思います。
そういう意味でも、Apple Watch Series4は人におすすめしやすくなったなと感じます。
便利に感じる部分がそれぞれあると思うので、絶対に購入すべきとまでは思いませんが、もし購入を迷っているなら、Apple Watch Series4は前向きに検討してみてもいいと思いますよ。
今日は以上です。それではまた。