こんにちはオガワ(@misc_log)です。
Apple Watchの新しいカテゴリ、その名もApple Watch Ultraが登場しました。
アスリート、アウトドア、冒険、、、と、Apple公式サイトにはこのようなテキストとともに紹介され、「あ、これは自分には関係ないやつだわ」と思ったんですが、あのカッコよさが頭から離れない・・。
僕は、そんな「カッコいい」だけでApple Watch Ultraを購入しました。
運動といえばウォーキングとたまに行くジム。山に登ることもなければ海に潜ることもございません。そんな僕がApple Watch Ultraを購入してどうだったのか?
結論を言うと最高に満足してます。間違いなく今年買ってよかったもの上位です。
というわけでこの記事では、タウンユースでの使用感をメインにApple Watch Ultraのレビューをお届けします。
Apple Watch Ultraカッコいいと思ってはいるものの、「そんなハードなことしないしなぁ」と考えている人はぜひ参考にしてください。
動画でもレビューしています。動いている映像をご覧になりたいかたはこちらもぜひ。
Apple Watch UltraはどんなWatch?
まずApple Watch Ultraは一体どんなものなのかおさらいします。
Apple Watch Ultraは大きくて頑丈なボディ、高精度なGPS、そして長時間持つバッテリーを備えたアウトドアシーンを想定したApple Watchです。
Apple Watch Ultraのざっくりした特徴
Apple Watch Ultraの主な特徴はこちらです。
- Apple Watch史上最大の大きさ49mm
- 耐久性の高いチタン製ケース
- Ultraにだけ存在する物理ボタン
- 水深40mまでのレクリエーションダイビングなど様々な環境への耐性
- いわゆるミルスペック準拠(高耐久性)
- 最大36時間、低電力モードでは約60時間持つバッテリー
- チップはSeries 8と同じ
内部の処理性能としてはSeries 8と同じですが、それ以外は全くの別物です。違いはこちら。
機能 | Series 8 | Ultra |
---|---|---|
ケースサイズ | 最大45mm | 49mm |
厚み | 10.7mm | 14.4mm |
重さ | 最軽量だと32g | 61g |
画面輝度 | 最大1,000ニト | 最大2,000ニト |
GPS | 通常 | 2周波GPS |
耐水性能 | 50メートル | 100メートル |
水温センサー | ✕ | ◯ |
水深計 | ✕ | ◯ |
MIL準拠 | ✕ | ◯ |
スピーカー | 単一スピーカー | デュアルスピーカー |
Bluetooth | 5.0 | 5.3 |
アクションボタン | ✕ | ◯ |
バッテリー | 最大18時間 | 最大36時間 |
価格 | 59,800円〜 | 124,800円 |
比べてみると基本的に屋外での活動を意識したところが強化されています。
例えば、屋外でも画面が見やすいよう画面輝度はSeires 8の倍である2,000ニト、水温計や水深計、長時間充電できない状況でも耐えられるバッテリーなどを搭載。
また、同時に展開されたUltra用の3種類のバンドもどれもハードな環境で活きる機能とスタイルを備えています。
僕はウェットスーツの上からでもつけられるというオーシャンバンドを選択しました。見た目が好みだったとの水に強いのが気に入りました。
ちなみに、ウェットスーツを最後に着たのは15年位前でしょうか・・。
Apple Watch Series 8はこちらでレビューしています!
外観・デザイン
Apple Watch Ultraは従来のApple Watchとは全く異なるデザインが採用された、新しいカテゴリのApple Watch。
箱からして従来のWatchとは全く違い、中には大海原が表紙になった大きなガイドが入ってます。
付属品は急速充電に対応した磁気充電器。新しく編み込みに変わったタイプのものが入ってました。
そしてこちらがApple Watch Ultra本体。思わず「デカイ!」と叫んでしまうくらい、従来モデルとのサイズ差を感じます。
画面は四角くフラットになっておりSeries 7や8のような丸みを帯びた柔らかさはなく、ボディそのものもハードな印象。
デジタルクラウンやボタンなどの突起物はフレームに埋め込まれ守られてます。
反対側には、通話やSiriで使うデュアルスピーカー。そしてApple Watch Ultraだけが備えるアクションボタン。このボタンにより特定の機能を一発で呼び出すことが可能です。
背面はセラミック製の裏蓋に各種センサーを備えた従来通りのデザイン。
ちなみに、バンドの取り付け・取り外しの機構も従来モデルと同じになっています。
Apple Watch Ultraを日常使いして感じたこと
では、実際にApple Watch Ultraを日常使いして感じたことを紹介していきます。
ここで言う日常使いとは、アウトドアらしいアウトドアなことはせず、リモートワーク中心の仕事をし、たまにお客さんのところへ訪問、運動といえばウォーキング、週末は家族で外出・・みたいなものを指してます。(実際にそういう生活をしています)
大きさによって不快感を感じることは特にない
僕が最も不安だったのはこのサイズ感。大きすぎて自分に合わなかったらどうしよう・・と怯えてました。
そこに関しては全く問題なかったです。僕は178cm、72kgの標準体型の男性ですが、腕につけても大きくて違和感がある・・という感じはしません。むしろ見るたびにカッコいいとさえ・・。
ただ、よくぶつけるようになった気はします。大きさに身体が慣れてないというかなんというか。
ぶつけるのはともかくとして、このサイズ感を許せるかは「大きくてゴツめな時計が好きかどうか」に尽きる気がします。
というのも、Apple Watchとしては大きいですが、腕時計としては他にないサイズ感というわけではありません。
身近なところで言うとG-SHOCKなんかにはこのくらいのサイズ感のものは全然あります。なので、そういった時計に慣れているか、あるいは、好きかどうかが全てかなと思います。
ちなみに、妻にも着用してもらったのですが、個人的には違和感はなかったですね。腕が細い人でもゴツめの時計が好きなら全然つけて大丈夫だと感じました。
ただ、一応妻にコメントを求めたら、「私には大きすぎる・・」と言ってました。まあそのあたりはやはり好みかなと思います。
寝るときつけるのはどう?
じゃあ、寝るときもつけていられるか?と聞かれれば、個人的にはそれはちょっと・・と思いました。
やはりこの大きさでゴツゴツした金属のものを腕に巻いて寝る気にはどうしてもなれません。
ただ、僕のYoutubeでも視聴者さんからコメントをもらいましたが、Ultraをつけて寝ているけど全く問題ないという方もいらっしゃいます。
なので人によるところが大きいかなと思います。
睡眠トラッキングもApple Watchの主要な機能のひとつです。睡眠時の使用を考えている方は一度試着をしてみるなど、慎重に検討されることをおすすめします。
スーツでも合う?
お客さんに会うときでもビジネスカジュアルくらいなので、最近スーツを着る機会は減ってますが一応スーツを着て合わせてみました。
個人的にはスーツにも全然合うと感じました。存在感があってカッコいい。
ただバンドはレザーに変えてます。スーツと合わせるならレザーや金属などのバンドはあったほうがいいと思います。
僕が買ったオーシャンバンドだと色的にも質感的にもちょっと好みはわかれるかなと。
またYシャツのみの着用でもカッコよくつけられます。全然違和感はありません。
というわけで、Apple Watch Ultraはフォーマルにも個人的には全然使えると思います。
ちなみにつけているバンドはNOMADのActive Band Proです。
唯一気になるとすればオレンジのアクションボタン、そしてクラウンにラインが入っています。これが人によっては気になるかもしれません。
このあたりも人によるかと思いますが、葬儀などのブラックフォーマル時は僕なら使わないかなと思います。
画面の視認性や操作性
まず画面の輝度ですが、Ultraは従来モデルの倍である2,000ニトという画面輝度を持っています。
従来の1,000ニトでも見づらいと感じることはないですが、日差しが強い状況だと差がつきます。アウトドアシーンで活躍する機能ですが、日常使いでも十分に役に立つ機能です。
その他、従来モデルと大きく差を感じるのは、画面の大きさからくる視認性や操作性の良さ。
大きくフラットな画面がよりサイズ感を強調し、アプリアイコンやキーの入力など、見やすくて操作しやすい。
ただ実は、Apple Watch UltraはSeries 7や8の45mmモデルと比べてそんなに表示領域自体は広くなっていないんです。計算機の画像を見てもらうとわかりやすいのですが、表示できる桁が多くなっていたりはしませんよね。
Apple Watch Ultraはベゼルが太くフレームも太いので、実は表示しているエリアとしては従来モデルからわずかに大きくなった程度に留まっています。
こんなに大きいんだからもう少し表示領域大きくなってもいいのでは・・?とは正直感じますね。
バッテリー持ちはどう?
次にバッテリー持ち。Apple Watchがこんなに長時間使えるのか!と感動しました。
このような条件でバッテリーの持ちを測ってみました。Apple Watchの単独通信なし、寝るときは外すなど、僕の使い方を想定しています。
- 単独通信なし(iPhoneとセットで使用)
- 寝るときは外す(お風呂前に外して朝まで放置)
- 常時表示ON
- Wi-FiもON
- ワークアウトはウォーキング中心。1日数十分の使用
- 無駄に触る(新しいWatch触りたい)
この条件で計測した結果がこちらです。
日数 | 装着タイミング | 装着時間 | 放置時間 |
---|---|---|---|
1日目 | 100%スタート→ 16時〜21時まで装着 | 5時間 | 0 |
2日目 | 8時〜21時まで装着 | 13時間 | 11時間 |
3日目 | 9時〜21時まで装着 | 12時間 | 12時間 |
4日目 | 朝9時時点で残量6% 〜10時まで装着 | 1時間 | 12時間 |
合計 | 31時間 | 35時間 |
凄まじいバッテリー持ちです。装着と放置の合計で約65時間超えてます。従来モデルの倍、いや、倍以上は持っていると思います。
もちろん使い方によってもっと短くも長くもなると思いますが、2日充電しなくても大丈夫なApple WatchはUltraだけです。これは大きなメリットだと感じました。
充電速度はどう?
長時間使えるようになったのは良いことですが、その分バッテリー容量が増えたため充電にはより多くの時間が必要になります。
というわけで、充電速度を計測しました。Ankerの20Wアダプタと付属の充電器で計測したものです。参考までにSeries 7と並べて計測しています。
日数 | Ultra | Series 7 |
---|---|---|
0 | 0 | |
10分 | 6% | 11% |
20分 | 20% | 34% |
30分 | 28% | 56% |
1時間 | 57% | 98% |
1時間3分 | – | 100% |
1時間30分 | 88% | – |
1時間45分 | 100% | – |
30分時点でSereis 7の約半分、フル充電までに約40分程度の差がつきます。結構な差ですね。
というわけで、急いで充電する場合にはこれまでよりも時間がかかることを覚えておくほうがよさそうです。
オーシャンバンドの使用感や気になるところ
僕が買ったオーシャンバンドはウォータースポーツ向けということもあって水に強い。そのため、普段の手洗いに一切気を使わないのでとっても楽です。
ただ、溝に水がたまるので手洗い後はよく振って、ハンカチで少しポンポンと拭いて、手首とバンドの間に不快感があればハンカチを通して少し拭けばスッキリです。
他の2タイプのバンドの使用感はわかりませんが、オーシャンバンドはこの手軽さが良いなと思います。
一方で、オーシャンバンドはチタン製の金属金具が2箇所についているため、MacBookなどを使うときにガツガツとあたります・・。
金具が2箇所についているのが問題で、逃げ場がないんですよね・・。Mac使用時に気を使わなきゃいけないのがストレスです。それがオーシャンバンドの気になるところ。
つけはずしのしやすさに関しては普通ですかね。Youtubeでつけはずしをノーカットで行っているシーンがあるのでよろしければご覧ください。
ちなみに、Apple Watch Ultra用のバンドに関して、ほぼ純正じゃん!というサードパーティバンドを見つけたので手頃なバンドを探している方はチェックしてみてください。
アクションボタンの使い勝手どう?
アクションボタンで使える機能はあらかじめ用意されたこちらの中から選択可能になってます。逆に言うとこれ以外の機能を割り当てることはできません。
ただ、ショートカットを割り当てることができるため、アプリ起動を始めとした様々なことを実行できます。
個人的にはこのショートカット割り当てに大きな可能性を感じているのですが、実行までのラグが大きい・・・。どうも実行が遅いんですよね。
PayPay起動やスマートホーム絡みなどいろいろ試したのですが、タイムラグにモヤッとしてます。まあ数秒の話なので全然使えないってことはないんですけどね。
アクションボタン×ショートカットは良い使い方を模索中って感じです。
使い方次第では相当化ける機能だと思っているので、そのあたりの試行錯誤も含め機能自体には楽しんでいます。
一方でちょっと気になったのは、ボタンを誤って押してしまうことですね。
反対側のクラウンやボタンを押したいのに添えた指がアクションボタンを押してしまい、自宅に帰ってきたらエアコンがつきっぱなしに・・ということがありました。
このあたりは慣れの問題かもしれませんが、今まで何もないところにボタンが出現しているので従来モデルを使っていた人ほど間違えて押しちゃうと思います。
これまでのアクセサリーは充電周り系はだいたい使えた
最後に、Apple Watch用ケースやアクセサリーの対応状況ですが、ケースやフィルムはもう全滅です。形が違うので全く合いません。
一方で充電周りのアクセサリーは僕が持っているものはだいたい大丈夫でしたね。Belkinの3in1やモバイルバッテリー、充電ドングルなどなど全く問題なく使用可能でした。
なので、今持っている方はそのまま使えるし、これから買う方も充電周りのアクセサリーはすでに多く販売されているものを買って問題ないかと思います。
これまで使ってきた中でも良かったアクセサリーをこちらでまとめていますのでぜひ合わせてどうぞ。
また、バンドに関しては既存の45mm、44mmバンドと互換性があります。なので、こちらもすでに多く普及しているものを買えば大丈夫です。
僕が使ってきたおすすめバンドもまとめていますのでぜひ。
Apple Watch Ultraレビューまとめ
以上、Apple Watch Ultraのタウンユース中心のレビューをお届けしました。水深計と水温計の話は一切していないことに気づいたでしょうか?
タウンユースであってもApple Watch Ultraは非常に満足できるWatchだと感じました。僕はこういったところがいいなと思っています。
- 大きくて見やすいフラットな画面
- Apple Watch史上最大のバッテリー持ち
- アクションボタンの可能性
- ゴツくてカッコいい見た目と雰囲気
アウトドアで活きる機能を多く搭載しているWatchではありますが、かといって日常使用でそれが無駄になるかというと全くそんなことはなく、見た目重視で買っても満足できるApple Watchでした。
やはりサイズ感的には誰にでもおすすめ!とは言えませんが、大きくてゴツめな見た目が好きならぜひチェックしてみてください。
今日は以上です。それではまた。
コメント
コメント一覧 (2件)
非常に分かり易く、大変参考になりました。
私はKohさんとは真逆のこの手の製品には全く無知無関心な60代でアップルウォッチは勿論、スマートウォッチすら一度も買ったこと無いですし、関心すら有りませんでした。
でも、ダイビングショップのゲストが持ってて、「コレだけで電話出来んねんで。」の一言で落ちました。(笑)
だって、60年近く昔に夢見た、あの「時計で電話してるシーン」がようやく実現に漕ぎ着けたってことですから。
聞いた話では今までのモデルでもそれは可能だったそうですけど、スマホを近くに置いてないとダメだったそうで、それでは食指が動かなかったんですけど、コレは遠く離れていても事実上独立した電話機として使えるってことで、それだけで買う気になりました。
いや、正確に言うと、それプラス100m防水機能です。
ダイビングってアウトドアレジャーですから一定のリスクは有り、水面から救難要請が出来る越したことは無く、以前はガラケーをハウジング(完全防水ケース)に入れて海中に持ち込んでましたが、スマホの時代になってからはそれもやらないまま10年前後たってしまいました。
でも、コレの出現で、簡単お手軽にそれが可能になり、ホントに「買って良かった。」って思っています。
しかも、ダイブコンピューター機能は無いものの、水中で水深や経過時間は表示されるそうで、それも楽しみです。
ただ、電話その他の機能を享受する為にはスマホの電源がONになっていることが条件だそうで、その辺は不思議です。
それと、ライン電話が受けられないのはちょっと不便かな?って思ってます。
非常に分かり易く、大変参考になりました。
私はKohさんとは真逆のこの手の製品には全く無知無関心な60代でアップルウォッチは勿論、スマートウォッチすら一度も買ったこと無いですし、関心すら有りませんでした。
でも、ダイビングショップのゲストが持ってて、「コレだけで電話出来んねんで。」の一言で落ちました。(笑)
だって、60年近く昔に夢見た、あの「時計で電話してるシーン」がようやく実現に漕ぎ着けたってことですから。
聞いた話では今までのモデルでもそれは可能だったそうですけど、スマホを近くに置いてないとダメだったそうで、それでは食指が動かなかったんですけど、コレは遠く離れていても事実上独立した電話機として使えるってことで、それだけで買う気になりました。
いや、正確に言うと、それプラス100m防水機能です。
ダイビングってアウトドアレジャーですから一定のリスクは有り、水面から救難要請が出来るに越したことは無く、以前はガラケーをハウジング(完全防水ケース)に入れて海中に持ち込んでましたが、スマホの時代になってからはそれもやらないまま10年前後たってしまいました。
でも、コレの出現で、簡単お手軽にそれが可能になり、ホントに「買って良かった。」って思っています。
しかも、ダイブコンピューター機能は無いものの、水中で水深や経過時間は表示されるそうで、それも楽しみです。
ただ、電話その他の機能を享受する為にはスマホの電源がONになっていることが条件だそうで、その辺は不思議です。
それと、ライン電話が受けられないのはちょっと不便かな?って思ってます。