こんにちはKoh(@misc_log)です。
以前クラウドファンディングで話題を集めていたiPad Pro用のUSB-Cハブが一般販売されていたので購入してみました。
僕はiPad Pro用のハブを複数持ってますが、どれとも異なる超個性的なタイプ。iPad Proとの一体感という意味では最強のハブだと思います。
ということで、iPad Proの角に装着する特徴的なUSB-Cハブ「Baseus Bolthub(ベースアス ボルトハブ)」をレビュー。
気になる点もいくつかあったので、そのあたりも含め使い勝手や性能について紹介します。
iPad Proと一体になるUSB-Cハブ「Baseus Bolthub」の特徴
「Baseus Bolthub」は、確か2019年の頭頃にクラウドファンディングにおいて話題を集めていた製品です。当時気になった方も多いんじゃないかと思います。
いつのまにかAmazonで買えるようになっていたので購入してみました。iPad Pro 11インチ、12.9インチのどちらでも使用可能です。
このハブの最大の特徴は何と言っても、その形状と取り付け方法。
iPad Proの角にはめるように取り付けることができます。
なんということでしょう。iPad Proのコーナーに一体化してしまう。
▼このようにケーブルをiPad ProのUSB-Cポートに接続し、ハブ本体をiPad Proの角に取り付けます。
この一体感は他のハブにはない、とても個性的な特徴。
iPad Pro用ハブと言えばHyperDrive USB-Cハブもクラウドファンディングで話題になりましたが、とても優れたハブで一体感も素晴らしい。
ただ、その一体感はデザイン的にiPad Proと違和感が生まれない、色・質感が似ているという意味での「一体感」ですが、「Baseus Bolthub」は本当の意味で一体になってしまう製品。
ハブって挿すものだと思ってましたが、はめるものになってるのはかなり斬新。
このようにガジェット感あふれる見た目と性能で、僕のようなガジェット好きを大いにくすぐる製品ですが、実際の機能や使用感について詳細をチェックしていきます。
接続ポート
接続ポートは全部で6つの6 in1。
USB-Aは上部に。
iPad Proのハブとして備えていて欲しいポートは全て備えてます。
USB-A | USB 3.1 Gen 1、最大5Gb/sデータ転送 |
USB-C | 最大5Gb/sデータ転送、60Wまでの給電(PD対応)、※非DisplayPort |
HDMI | 4K@30Hz、2K@60Hz |
SDカード | UHS-1、104MB / s |
MicroSDカード | UHS-1、104MB / s |
3.5mm オーディオジャック | 有線イヤホンを接続可能 |
HyperDrive iPad Pro USB-Cハブとほぼ同じスペックですね。
過不足ない感じのスペックで、日常的に使用する上でポートが足りないことはないんじゃないでしょうか。
USB-A 3.0 ポート
USB-Aは最大5Gb/sのデータ転送が可能。
仕様上はGen1となり高速ではありますが、まあ今どき普通といえば普通の速度。
「ファイル」アプリからデータのやりとりなど、スムーズに行うことができます。
他にも、USB有線キーボードの接続や外付SSDとのデータのやりとりなどバスパワーで動作も可能。
まだ何かと出番の多いUSB-AがiPad Proでも使用できるようになります。
SD / MicroSDカードリーダー
僕はカメラで撮影した写真や動画をカードから読み込むことが多いので、カードリーダーは重要なポート。
「ファイル」アプリや「写真」アプリで写真や動画のやりとりが行えます。
ちなみにSDカードとMicroSDカードは「ファイル」アプリ上であればそれぞれ同時に使うことが可能。
「写真」アプリでは同時使用ができず、SDカードスロットが優先されるよう。
3.5mmオーディオジャック
3.5mmオーディオジャックには有線イヤホンやヘッドホンを接続することが可能。
ワイヤレスイヤホンではレイテンシ(遅延)があるので、音ゲーなんかをプレイする際は有線があると嬉しい。
音楽再生ももちろん可能ですが、イヤホンに付属した音量操作ボタンは動作しません。
再生 / 停止ボタンは動作しますが、音量に関しては本体側かアプリ側から操作する必要があります。
まあ、これはこのハブに限ったことじゃなく、他の多くのハブでも有線イヤホンの音量ボタンは動作しないので、よくわかりませんがこういうものなんでしょう。
HDMI
PowerPointやAmazonプライムビデオやNetflixなどの動画再生アプリを外部のディスプイに出力が可能に。
ビジネスシーンでのプレゼンテーションやミーティング時に複数人での資料確認など様々な用途で活躍します。
他にも動画再生を大画面で楽しむことが可能。
大画面で見ることができると何かと便利なので、HDMIはそういったシーンで活躍します。
PD対応USB-Cポート
PD対応USB-Cポートがあることで、充電しながら何かすることが可能になる重要なもの。
長時間のHDMI出力など、消費電力が大きめな作業も充電できれば怖くない。
バッテリー状態1%のiPad Proで、8.61V × 1.25A = 約11W程度の出力が出てます。
iPad Pro付属充電器は約18W出力なのでもう少し出ても良いんですが、ハブを通すと若干出力が下がる様子。
まあハブにはよくある仕様だし、何をしながらでも充電できない状態になったことはないので支障はないと思います。
ただ、「Baseus Bolthub」のUSB-Cポートは60Wまで対応しているので、もう少し出力の大きいサードパーティー製充電器を使った方が充電も速くなりおすすめ。
また、このポートは最大5Gb/sのデータ転送にも対応しており、USB-Cでのデータのやりとりも可能ですが、外部ディスプレイへの出力には非対応。
iPad Proと一体になるUSB-Cハブ「Baseus Bolthub」の使用感
取り付け方法が特徴的なUSB-Cハブですが、iPad Proのデザインを大きく変えずにスマートに使えるのが優れた特徴。
例えるなら、ケースをつけたような感覚で、iPad Proとハブを合わせてひとつのデバイスのように扱えるのが優れたポイント。
しかし、一体化させるためには注意点もいくつかあるので、そのあたりを含めて使用感を紹介します。
Smart Keyboard Folioをつけていても大丈夫だが・・
このハブは、純正の「Smart Keyboard Folio」を始めとしたケースやカバーをつけていても、ハブを使用できるように考慮されてます。
ハブ本体に「中敷き」のようなものが付属しており、マグネットによって取り外し可能。これでサイズ調整が行える。
Smart Keyboard Folioをつけた状態のiPad Proにハブを取り付ける際は、この中敷きを外して装着します。
このようにキーボードカバーをつけていても一体化してスマートに使用可能。
ただし、ケースとフィルムの組み合わせによっては恐らく干渉が発生すると思われる。
▼「Baseus Bolthub」を横から見たところですが、この隙間にiPad Proをはめ込むことで装着します。
中敷きを外した状態でのこの隙間は約10mm程度なので、ケース + 本体 + フィルムの合計が同じくらいじゃないと装着できません。
厚くても薄くてもダメ。ちょうど収まるサイズじゃないとつけられない、つけても外れるという状態になると思います。
僕の場合は、薄めのペーパーライクフィルムを貼ってますが、Smart Keyboard Folioと組み合わせるとギリだなという感じの装着感。
このハブはケースやカバーの上から装着する設計になっているので、他のハブに比べてケースやフィルムを選ぶことになりそう。
裸のiPad Proや、純正Smart Keyboard FolioをつけたiPad Proであれば問題は起きないですが、サードパーティー製ケースやフィルムの種類によって干渉はあると思います。
その場合はケースやフィルム側をハブに合わせて変えるしかなさそうですね。
ESRのiPad Proケースは中敷きを外した状態で取り付け可能でした。
Apple Pencilが使いづらい
一体感があるというか、一体になってしまう「Baseus Bolthub」ですが、iPad Proに接続すると背面が平らになりません。
まあどうなるかわかると思うんですが、iPadを寝かせると斜めになります。
これはESRのiPad Proケースをつけた状態ですが、ケースをつけていても、つけていなくても平らにすると角度がついてしまう。
何が問題になるかと言うと、Apple Pencilを使う時に書きづらい。
例えばHyperDrive USB-CハブやSatechiのiPad Proハブであれば平らに置くことが可能。
まあ、ハブを使うような作業をする際は、何らかのケースにつけてスタンド型にしているか、あるいはタブレットスタンドなどを使っていると思うので、そんなに問題にはならないかもしれない。
基本的にはスタンド型で利用することを想定されたハブだと思うので、Apple Pencilを使う時はハブを外すか、何か方法を考えないと斜めになっちゃって使いづらいです。
Baseus Bolthub レビュー:まとめ
いろいろ言いましたが、総合的には優秀なハブだと思います。
この一体感は他のiPad Pro用ハブにない優れた特徴であり、ガジェット感も溢れていてカッコいい。
接続ポートも必要十分で、データのやりとり、外部ディスプレイへの出力など動作も完璧。
iPad OSとなったiPadを大いに飛躍させてくれるアイテムだと思います。
ただ、ケースやフィルムと干渉する可能性があり、このハブを使うためにケースやフィルム側を合わせなければならないかもしれないのでそこは注意。
ということで、もし気になったらぜひチェックしてみてください。
今日は以上です。それではまた。
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