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オガワコウ
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【何が必要?】iPhoneを急速充電する方法とおすすめ充電器を大紹介

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こんにちはオガワ(@misc_log)です。

先日友人から、「iPhoneを急速充電するには、何が必要でどうすればいいの?」と質問されたのですが、思いのほか回答に苦労しました。

一概に急速充電と言っても意外とややこしい前提があったりするので、下記についてわかりやすくまとめました。

  • iPhoneの急速充電ってどういうこと?
  • どのくらいの時間で充電できるの?
  • iPhoneを急速充電するため必要なものとおすすめアイテム

なお、本記事はUSB PD(Power Delivery)を前提としていますが「USB-PD is 何?」という方に向けても、可能な限り話を簡単にして解説します。

  • あまりややこしいことは書きません。正確さよりわかりやすさを重視してます。
  • ワット数(W)の話は出てきますが、それが何かを知らなくてもわかるようになっています。

ひとつ前提として、急速充電できるiPhoneには対象機種があります。対象はiPhone 8以降です。それ以前のiPhoneの話は出てきませんのでご了承ください。

また、この記事は最新iPhone 15シリーズにも対応しています。安心してご覧ください。

急速充電対象iPhone
  • iPhone 8 / 8 Plus
  • iPhone X
  • iPhone XR
  • iPhone XS / XS Max
  • iPhone 11
  • iPhone 11 Pro / Pro Max
  • iPhone SE (第2世代 / 第3世代)
  • iPhone 12 / mini
  • iPhone 12 Pro / Pro Max
  • iPhone 13 / mini
  • iPhone 13 Pro / Pro Max
  • iPhone 14 / Plus
  • iPhone 14 Pro / Pro Max
  • iPhone 15 / Plus
  • iPhone 15 Pro / Pro Max

バッテリーマネジメントがうまくいくともっとiPhoneを楽しめると思うのでぜひ参考にしてください。

目次

iPhoneを急速充電するとはどういうことなのか?

一般的に「急速充電」とは、iPhoneが受け入れられる上限値の電力で充電することを言います。

各iPhoneの上限はだいたいこのくらい。

iPhone上限
iPhone 8 〜 iPhone 11約18W
iPhone 12シリーズ
iPhone 13 / mini
約20W
iPhone 13 Pro / Max
iPhone 14シリーズ
iPhone 15シリーズ
約30W

ちょっとややこしいのですが、新しめのiPhoneは30Wまで。それ以外のiPhoneは約18W〜20Wで充電すれば、より短時間で急速充電することができます。

実はこの事実さえ覚えておけば急速充電の話はほとんど終わりです。お疲れさまでした。このあとは気軽にご覧ください。

急速充電には有線が必要

急速充電は基本的に有線充電が必要です。iPhoneの場合ワイヤレス充電では急速とは呼べません。iPhone 12〜15シリーズで使えるMagSafeは通常と急速の中間くらいです。

急速充電はどのくらいの時間で充電できるの?

では、iPhoneを18W〜30Wで充電するとどのくらいの時間で充電できるのかというと、

  1. 30分で0%→50%
  2. 1時間半ちょっとでフル充電

だいたい約30分で50%程度のバッテリーを回復できます。

ただ、ちょっと不思議じゃないですか?「30分で0%→50%になるなら、1時間で100%になるんじゃないの?」と思うじゃないですか?

実は、そうはならないんです。フル充電までは1時間30分ちょっとはかかります。

これはぜひ覚えて帰って欲しいポイントなんですが、急速充電だからといってバッテリー0%→100%までを爆速で充電できるわけではありません。

急速充電は100%まで高速なわけではない

Anker PowerCore III Fusion 5000を充電器として使えばモバイルバッテリーも充電
急速充電

リチウムイオン電池が搭載された多くのデジタルデバイスは状態が管理されており、7、80%くらいまでは急速で充電されますが、そこから先の100%までは充電スピードがガタ落ちします。

これをトリクル充電といい、約80%以降はバッテリー保護のためデバイス側で強制的に電流を抑える仕様が組み込まれています。

そのため、iPhoneは急速充電すると30分で約50%のバッテリーを回復させることが可能ですが、「じゃあ1時間で100%じゃん」ということにはなりません。

急速充電が速いのは、バッテリー0%から最初の1時間くらいまでです。この間は爆速です。

そのため、寝る前に充電し忘れたiPhoneやiPadを出勤前の10分間だけ充電するとか、これから外出だけど充電してなかったみたいなシチュエーションでめちゃくちゃ活躍します。

逆に言うと「今バッテリー90%なんだけど、すぐに100%にしたい」みたいことにはほとんど効果はありません。

というわけで、ここまでを一旦まとめます。

  • iPhoneの上限である約18W〜30Wで充電するのが急速充電。
  • 急速充電は30分で50%の充電が可能。
  • 100%までずっと速いわけではない。

iPhoneの急速充電に必要なもの

急速充電についてざっくりわかったところで、「じゃあ一体何があれば急速充電できるの?」を解説します。

iPhone急速充電に必要なもの
  • USB PD対応急速充電器
  • USB-C to Lightningケーブル
  • USB-C to USB-Cケーブル(iPhone 15シリーズのみ)

iPhoneの上限である出力20W〜30Wの充電器、それからケーブルはiPhone 15シリーズ以外ならUSB-C to Lightning、iPhone 15はUSB-C to USB-Cケーブルが必要です。

付属のものではダメなの?

iPhoneに付属しているものじゃ急速充電できないの?」と思うのは自然な流れです。

結論から先に言うと、ケーブル以外は別に買う必要があります。

従来、iPhoneはケーブルも充電器も付属していました。しかし、現状Apple Storeで購入できる全てのiPhoneには充電器が付属していません。

ちなみに、昔のiPhoneにはこの充電器がついていました。もし手元にあれば今すぐ捨てるか寝室に持っていきましょう。

iPhoneの付属充電器
5Wタイプ

この充電器は日常的に常用するには完全にパワー不足です。例えば、iPhone 8をこの充電器で充電すると満充電まで3時間以上、iPhone 15あたりだと4時間くらいかかります。

そのため、どうしても使うなら長時間とどまるであろう場所で使用するのがベスト。つまり寝室が最適です。4時間以上寝るのであれば5W充電器でも十分バッテリーは回復します。

というわけで話を戻すと、急速充電をするならどのiPhoneを買っても充電器は別に買う必要があります。

ケーブルは場合によって必要

そして次にケーブル。iPhoneを買えば基本的にケーブルは付属してきます。

iPhone付属のケーブル
  • USB-C to Lightningケーブル(iPhone 14シリーズまで)
  • USB-C to USB-Cケーブル(iPhone 15シリーズ以降)

具体的にはこのどちらかが付属しています。

USB-C to Lightning
USB-C to USB-C

中古などで購入すると付属物が異なっている可能性があります。その場合は上記を参考に適切なモノを買ってください。

もし仮にUSB-C to Lightningケーブルを買う場合には「MFI認証」を取得しているものを買ってください。

MFI認証マーク
MFI認証

MFI認証とはMade For iPhoneと言って、要はAppleの審査基準をクリアした製品ですよという事です。

MFI認証がないとどうなるかというと、iOSのアップデートで使用できなくなったり、充電異常を引き起こす可能性があります。

もちろんApple純正ケーブルであれば何の問題もありません。ただ、高いのでサードパーティ

ただ、USB-C to USB-CケーブルにはAppleの認証という考え方がないので基本的にはどれを買っても大丈夫です。

USB PD対応急速充電器の選び方

では次に「急速充電器はどうやって選べばいいの?」について解説します。

結論を言うと、USB-Cポートを備えた「20W or 30W程度」の充電器を購入してください。20Wと30Wは充電時間で言うとそこまで劇的に変わらないのでどっちでも良いと思います。

価格とかデザインとかで決めちゃって良いんじゃないかと。

Ankerの20W充電器

出力が上回る分には問題ありません。例えば、60W出力の充電器を使っても大丈夫ですが、結局上限である18W~30W程度で充電されることになります。

あまりに高出力すぎてもiPhoneの急速充電という観点では無意味。価格が高くなるだけです。なのであまりにオーバースペックなものを買うのはおすすめしません。

逆に18W以下の充電器だと出力が足りず最大効率を出せないので注意して下さい。

iPhoneの急速充電におすすめのアイテム

ここまでを踏まえ、条件を満たすおすすめアイテムを紹介します。僕が実際に使ってきた中で特に優れていると感じたアイテムに絞ってます。

Anker PowerPort III Nano 20W

Anker PowerPort III NanoはiPhoneの急速充電にちょうどいい20Wタイプ。信じられないほど小型なのが特徴。

Anker PowerPort III Nano 20W

iPhone用の5W充電器とほぼ同じサイズで、出力は4倍の20W。

Anker PowerPort III Nano 20Wは5W充電器とほぼ同じサイズ感
左:Anker 右:5W充電アダプタ

iPhone 12、13シリーズも最大効率で急速充電でき、その上小さくて軽い、そして安い。

ただ、プラグが折りたためないので残念。信頼と実績のAnker製なので手堅くいくなら有力候補。

ケーブルとセット販売しているものもあります。

Anker PowerPort III Nano 20Wについてはこちらで詳細にレビューしています。

DIGIFORCE 20W USB PD Fast Charger

DIGIFORCEという国内メーカーの人気iPhone用充電器。こちらもAnker同様20Wのタイプ。

DIGIFORCE 20W USB PD Fast Charger

特徴は、超小型、角ばっていてデザイン性高い、5色展開、さらにプラグが折りたたみ式。性能だけでなくおしゃれさを備えた珍しい充電器です。

5色展開! source:Amazon

プラグが折り畳める分、先に紹介したAnkerの20Wよりわずかに小さい。

Anker 20Wと比較
Anker 20Wと比較

5色も展開している充電器ってなかなかないです。見た目もスタイリッシュでカッコよく、iPhoneと相性抜群。

iPhoneと相性バツグン!

Ankerの20Wと性能的には一緒なので見た目の好みで選んでみてください。

DIGIFORCE 20W USB PD Fast Chargerについてはこちらで詳細にレビューしています。

Anker 511 Charger 30W

こちらは最大30Wのワンポートタイプ。iPhone 13 Pro / MaxやiPhone 14シリーズにおすすめです。

30Wなのに超小型、さらにプラグが折り畳めるので適当にポーチに突っ込んでおいても他のものを傷つけません。

電源タップでの存在感も控えめで隣と干渉することも少ないはず。30Wなら今はこれでしょうという感じ。

Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 30W)

こちらはモバイルバッテリーと充電器が一体になったAnkerの人気シリーズ。

iPhoneを約1回充電できる5,000mAhという容量を持ち、家にいるときには充電器、外出先ではそのままモバイルバッテリーになるという夢のようなアイテムです。

コンセントにそのまま挿して使える

モバイルバッテリー使用時は約20W、充電器として使用しているときは最大30Wと、バッチリとiPhoneを急速充電できます。

信じられないくらい便利なのでモバイルバッテリーも合わせて揃えちゃいたいという人はぜひチェックしてみてください。

もしモバイルバッテリーの容量が5,000mAhでは心もとない!という人には10,000mAhのタイプもあります。

実際にiPhoneを急速充電した結果

では実際にiPhoneを急速充電するとどの程度の時間で充電できるのか紹介します。

iPhone 15 Pro Maxを使用しますが、どのiPhoneでもそう変わりません。もちろん環境によってこの限りではありませんので参考までにどうぞ。

iPhoneiPhone 15 Pro Max
急速充電器Anker 511 Charger 30W
ケーブルUGREEN L字 USB Cケーブル

バッテリーが完全にカラになって息してない状態からスタートします。

で、結果はこちら。

経過時間バッテリー残量
0%
約10分19%
約20分38%
約30分55%
約1時間81%
約1時間30分98%
約1時間37分100%

100%に到達したのは充電開始から約1時間37分後でした。

1時間30分ちょっとでフル充電!
1時間30分ちょっとでフル充電!

0〜80%までが約1時間、80〜100%が約37分という感じ。やはり爆速なのは80%くらいまでなのがわかってもらえたと思います。

iPhoneを急速充電するために知っておきたい基本的なことまとめ!

というわけで、最後におさらいです。

急速充電は短い時間で多くのバッテリーを回復させることができます。しかし、0〜100%間を高速充電するわけではなく、80%程度まで素早く回復させるのが急速充電です。

また、急速充電に対応しているのはiPhone 8〜iPhone 15シリーズの機種のみ。

そして急速充電には下記のものが必要。

iPhone急速充電に必要なもの
  • USB PD対応急速充電器
  • USB-C to Lightningケーブル
  • USB-C to USB-Cケーブル(iPhone 15シリーズのみ)

以上がおさらいです。

やはりデジタルデバイスはバッテリーがあってこそ。急速充電について理解しておくとバッテリー管理が劇的に楽になります。

知らなかった人は、ぜひiPhoneの急速充電を試してみてください。

ちなみに、iPhone 12シリーズ以降はMagSafeというワイヤレス充機能が搭載されました。今回紹介した有線での充電ほどは速くないですが日々の運用が圧倒的に楽です。興味がある人はこちらもどうぞ。

今日は以上です。それではまた。

紹介したアイテム

超小型20W

ケーブル付き

おしゃれな20W

30Wならこれ

モバイルバッテリーと充電器一体型

USB-C to Lightningケーブル

もっと簡単に充電したい人向けにくっつけるだけのおすすめMagSafe対応モバイルバッテリーをランキングにして紹介しています。よろしければ合わせてどうぞ!

他にもiPhoneに関する記事をいろいろ書いてます。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 友人にこの記事を紹介した後で気がついたのですが、最近のSEやXRはType-Cケーブルが付属しています。
    11は分からないですが、同様の可能性はありますね。

  • おお!それは!貴重な情報ありがとうございます。確認してみます!

  • コメント失礼します!
    こちらの記事ではType-Cケーブルの前提で急速充電について検討しておられますが、Type-Aの方を使う場合はどんな充電器がより速くて良いのでしょうか?
    身の回りにPDの高出力を欲しがる機器が無いもので、より汎用的に使えるType-A充電器で何とかならないかな、とそういう記事を探しているのですが見つからず…。
    例えばiPhone12miniはPDでも14Wまでしか引っ張らないそうで、MagSafeも12W制限でしたよね。
    Type-Aの充電器でも規格によってはそれくらいの出力でiPhoneを充電できるのかな?と思いつつ、知識が無いので停滞中です(笑)
    もしよろしければ、ご教授お願いしたいです〜

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