こんにちはオガワ(@misc_log)です。
Macユーザーなら、Apple純正のモニターは一度は気になったことがあるはず。
モノはいいんだけどめちゃくちゃ高い。死ぬほど高い。
もう販売終了しましたが、32インチのPro Display XDRは本体だけでざっくり58万円、スタンドだけで約12万円。合わせて約70万円でした。
XDRと同じ32インチ・6K・グレア・アルミ筐体で、スタンド込み1,299ドル(約20万5,000円)。そんなモニターがあったら、ちょっと考えませんか?
それがこのMeirro Pro Displayです。
※ 1ドル=158円で換算(2026年11月4日時点)。日本への送料と消費税は後ほど書きます。
今回メーカーから提供してもらったので、普段使っているStudio Displayと並べて、良いところも気になるところもレビューします。

Meirro Pro Displayはどんなモニター?
Meirro Pro Displayは、32インチクラスの6Kモニター。
Meirro(メイロ)は、32インチ6Kモニターなどを展開する新興ディスプレイブランド。アメリカのPC周辺機器企業ClickClackが販売してます。

アメリカのApple関連の大手メディア9to5Macが紹介していたりするようですが、日本ではあまり知っている人はいないんじゃないかと思います。実際僕も知りませんでした。
AppleのPro Display XDRを思わせるデザインでありながら、比較的手頃な価格が特徴のモニターです。
Meirro Pro Displayのスペック
スペックはこんな感じ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 画面サイズ | 32インチクラス(実寸約31.5インチ) |
| 解像度 | 6,144×3,456(6K) |
| 画素密度 | 224ppi |
| パネル | LG Nano IPS Black |
| 表面処理 | 反射防止加工付きグレア |
| リフレッシュレート | 60Hz |
| 輝度 | SDR 500nit(標準)/ HDR 750nit |
| コントラスト比 | 2,000:1 |
| 表示色 | 約10.7億色(10bit) |
| 色域 | DCI-P3 98% / Adobe RGB 99% / sRGB 99% |
| 色精度 | 平均ΔE<2、全数工場校正(公称) |
| 接続端子 | USB-C(80Gbps)上り×1、USB-C(USB 2.0)下り×4 |
| 給電 | 最大96W |
| 電源 | 内蔵 |
| 筐体 | CNC加工アルミニウム |
| スタンド | 付属(チルト −5°〜+25°) |
| VESA | 100×100mm(VESAマウント付属) |
| 重量 | 本体3.83kg / スタンド込み8.92kg |
| 価格 | スタンド付き1,299ドル / スタンドなし1,249ドル |
| 保証 | 2年間の限定保証 |
詳しいスペックは公式サイトをご覧ください。
ポイントは6Kで224ppiというところ。Pro Display XDRが218ppi、Studio Displayも218ppiなので、Appleのモニターとほぼ同じ精細さです。
Appleのディスプレイにそっくりな見た目
まず触れたいのが見た目。ほぼApple純正ディスプレイですw

左がStudio Displayで右がMeirroなんですが、大きさの違いはあれど見た目はほぼ一緒です。
そしてこれ純正モニターと同じくアルミ製です。

筐体はCNCで削り出したアルミで、背面からスタンドまで全部アルミ。9to5Macのレビューでも「プラスチックはどこにも使われていない」と書かれてました。
横から見るとこんな感じ。本体に凹凸がなく1枚の板のようなデザイン。

設定は付属のリモコンで
画面の明るさや色のモードなどの設定は、付属のリモコンで操作します。これがまた旧型のApple TVのリモコンにそっくり。

ただ、使い勝手は正直微妙。モニターの決まった場所に向けながらでないと反応しないので、手元で気軽に操作する感じにはなりません。
まあそんな頻繁に触らないと思いますが、モニター側から操作する方法がないので失くすととてもめんどうなことになると思います。
ケーブル1本でMacにつながる
背面のUSB-Cポートのひとつは映像と最大96Wの給電を同時にこなせるので、MacBookならこのケーブル1本で接続。

また電源は内蔵式なので巨大なアダプターもありません。電源ケーブルを挿すだけ。

アダプター内蔵はほんと嬉しいですね。全モニターこうなってほしい。
というわけで、ご覧いただいた通り、随所にApple純正モニターを意識した作りになっており、シンプルでカッコいいモニターです。
また、「アルミ風」のモニターは他にもあるんですが、本当にアルミ筐体になっているというのはかなりレア。やはり高級感が全然違います。
そもそもAppleのモニターは何がいいのか
Apple純正モニターは、デザインもさることながら性能も優れています。
僕は普段自宅で27インチのStudio Displayを使っているんですが、高いだけのことはあります。めちゃくちゃ良いです。

いいところはいろいろありますが、大きいのは2つ。
ひとつは218ppiという精細さ。ppiというのは1インチあたりに並ぶ画素の数で、多いほど画素の粒が目に見えなくなります。Studio DisplayでMacを使うと、文字がとにかくくっきり。
実はこの218ppi、Studio Displayだけじゃないんです。Studio Display XDRも、iMacも、Pro Display XDRも、Appleの据え置きのディスプレイはサイズが違っても全部218ppi。だからAppleのディスプレイは、どれを選んでも文字がくっきりきれいに見えるんです。

もうひとつはグレアパネルであること。グレアは表面がツヤのある光沢の画面です。映り込みがあるので好き嫌いは分かれますが、表示はやっぱりきれいです。

で、ですよ、このMeirro Pro DisplayはAppleの218ppiに近い224ppiで、かつ、グレアパネルなんです。
Appleのディスプレイのいいところを2つとも持ったまま、32インチになった。それがMeirro Pro Displayの大きな特徴です。
Studio Displayと並べてわかった表示のきれいさ
手元のStudio Display(27インチ5K)の隣に、Meirroを並べてみました。

結論から言うと、文字の精細さはStudio Displayと並べても見劣りしません。くっきり感は同じです。
同じ文書を同じ距離から接写して比べてみました。まずはMeirro。

こちらがStudio Display。

文字のくっきり感は、ほとんど変わりません。
同じ精細さのまま、画面が約1.4倍広い
では、Appleと同じ精細さのまま32インチになると、何がうれしいのか。いちばん大きいのは画面の広さです。
MacにMeirroをつなぐと、標準の表示は3,072×1,728になります。これはパネルの6,144×3,456のちょうど半分。つまり1つの点を2×2の画素で描く「ちょうど2倍」の表示なんですね。
macOSのディスプレイ設定では、こう表示されます。

Studio Displayも、5,120×2,880のパネルを2,560×1,440で表示する「ちょうど2倍」。どちらも拡大縮小の補間が入らないので、文字がにじまずくっきり出るわけです。

そのうえで、文字やメニューの大きさは2台でほぼ同じ(224ppiと218ppiの差のぶん、Meirroのほうが約3%小さいだけ)。それなのに作業領域は、
- Studio Display:2,560×1,440
- Meirro:3,072×1,728
と、約1.44倍に広がります。
図にすると、この差です。

同じ精細さ、同じ文字の大きさのまま、画面だけが広くなる。これが32インチ6Kの価値なわけです。
ちなみに、設定で3,360×1,890などを選ぶともっと広くなります。この場合は中間の倍率になるので補間が入り、少しにじみますが、広さを優先するならそれもアリかなと思います。
グレアの映りがきれい
そしてグレア。
最近のモニターは非光沢がほとんどですが、グレアは黒が締まって、写真や動画の色がパキッと出ます。映り込みはあるので、窓を背にする配置だと気になるかもしれません。

この精細さとグレアの組み合わせは本当にきれい。Appleのモニターの「あの感じ」を32インチで味わえるモニターは、ほとんどないんですよね。
Meirro Pro Displayの気になるところ
で、もちろんですが気になるところもそれなりにあります。
画面が黄色っぽい
いちばん気になったのが色です。どうも画面が黄色っぽいんですよね。
Studio Displayと並べて撮ったのがこちら。

左がStudio Displayで右がMeirroです。写真だと伝わりづらいんですが、肉眼だとStudio Displayはハッキリ白く、Meirroは明らかに黄色っぽく見えます。
それでも、同じ白を出しているのに色が違うのは写真でもわかると思います。
いろいろ設定を変えてみた結果、いちばんマシだったのはPCMを「Native」、色温度を「sRGB」にした組み合わせでした。

それでも、Studio Displayと並べると黄色っぽさは残ります。他にやりようがあるのかもしれませんが、もうよくわかりません。
ちょっと調べたところ、海外のユーザーからも同じような報告が出てるみたいなので、やっぱりそういうものなんでしょう。
僕はStudio Displayと並べて使ってるので気になりますが、このモニター単体で使うのであれば感じ方はまた違うのかもしれません。
いずれにしろ、この色味はモニターの特徴として受け入れるしかなさそうなので、それでもいいと思える人向けのモニターです。
ビルドクオリティがやや微妙
見た目はAppleのモニターに寄せていますが、細かい作りには詰めの甘さもあります。
スタンドの台座は組み立て式で、台座を組み立てるのも、台座をモニターの背面に取り付けるのもネジ止めです。このネジが硬くて、最後まで入りきりませんでした。
結局、実用上問題ないところまで強引に締めて使っています。よく見るとちょっと浮いてるんですけどね。

モニターとしてみればこういうものもまあなくはないかもしれませんが、Apple純正モニターにはこういうことってないので、そのあたりは差を感じましたね。
スピーカー・カメラがなく、下りのUSBは2.0
Studio Displayと比べると、端子と機能はかなり割り切っています。
| Studio Display(2022) | Meirro Pro Display | |
|---|---|---|
| Macとつなぐ端子 | Thunderbolt 3 ×1(96W給電) | USB-C ×1(96W給電) |
| 下りのUSB-C | 3つ・最大10Gb/s | 4つ・USB 2.0(480Mbps) |
| カメラ | 12MP(センターフレーム) | なし |
| スピーカー | 6スピーカー | なし |
| マイク | 3マイク | なし |
Studio Displayはカメラとスピーカーとマイクを内蔵しているので、モニター1台で会議まで完結します。Meirroにはどれもありません。
下りのUSB-Cは、数こそMeirroのほうが多いものの、速度はUSB 2.0。Studio Displayの約20分の1です。
背面の端子がこちら。USB-Cの上りが1つと、下りが4つです。

なお、デイジーチェーン(モニターからさらに別のモニターにつなぐ)は、Meirroも僕の使っている2022年のStudio Displayもできません。
Meirroで会議をするなら、カメラとスピーカーは別に用意が必要です。下りのUSBも、SSDや高速な機器をつなぐには向きません。このあたりはドッキングステーションと組み合わせるのが現実的ですね。

Meirro Pro Displayレビューまとめ:表示に全振りしたモニター
Meirro Pro Displayは、表示に全振りしたモニターでした。
224ppiの精細さとグレアの組み合わせは本物。Studio Displayと並べても見劣りせず、同じ文字の大きさのまま画面は約1.4倍広い。この表示がPro Display XDRの数分の1の値段で手に入ります。

一方で、色・作り・端子には割り切りがあります。
もちろん日本からでも購入でき、配達から30日以内なら返品できるようです。保証は2年で、色精度の劣化やバックライトのムラ、基準を超えるドット抜けも対象。詳しくは公式サイトの返品ポリシーと保証のページをご覧ください。
日本への送料は45ドル(2026年11月3日時点)。あと受取時に消費税がかかるはずです。僕は1,800円くらいでした。
なので、合計するとざっくり21万4,000円くらいでしょうか。
まあ高いですね。モニターとしては間違いなく高級モニターですが、32インチ、6K、グレアパネル、そしてアルミ筐体という選択肢はかなりレアなのでそこが刺さった人は是非チェックしてみてください。
というわけで今日は以上です。ではまた。







