こんにちはKoh(@misc_log)です。
話題のワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro(パワービーツプロ)」は、Beats(Apple)が販売している製品とあって、気になっている人も多いんじゃないでしょうか。
音質やAppleならではの連携力など評判通りの優れたワイヤレスイヤホンですが、それなりにいろいろ感じる事もあったので、良いところ、悪いところ含め紹介します。
Powerbeats Proの購入を迷っている方や評価を知りたい方の参考になればと思います。
Powerbeats Proの外観・デザイン
発売当初はブラックしかありませんでしたが、現在はカラー展開も豊富でワイヤレスイヤホンとしては珍しい8色展開。
- ブラック
- アイボリー
- クラウドピンク
- グレイシアブルー
- スプリングイエロー
- ネイビー
- モス
- ラバレッド
このカラー展開の多さはPowerbeats Proの良いところのひとつ。
こちらがPowerbeats Proケース。僕は発売日に購入したのでブラックしかありませんでした。
わかっていた事ではありましたが、改めて見るとやはりデカい。マジでデカい。
付属品は下記の通り、ステッカーや説明書類、サイズ違いのイヤーチップが3種類、黒いUSB-A to Lightningケーブル。
ケース開けると中にイヤホン本体が格納されてます。
曲線が美しいデザインでとてもスタイリッシュ。
beatsの「b」のロゴがカッコいい。
耳にかけるフックの先端付近はフニャフニャと曲がり、耳に合わせ柔軟な動きをするようになってます。
こちらが耳への装着部。
着脱を判定するセンサーなどが搭載されてます。
ロゴの部分が物理ボタンになっていて、再生、一時停止などが可能。
また、本体の側面にも物理ボタンがついており、音量操作ができるようになっています。
物理ボタンはいずれも「イヤホン両方」についているので、左側と右側で出来ることに違いはありません。
どちらでも同じ操作が可能。
このように、本体のカッコよさは良いですね。
現状販売されているワイヤレスイヤホンの中でもかなりカッコいい方だと個人的には思います。
Apple公式:Powerbeats Pro
Powerbeats Proの音質や使用感は?
いくらデザインが良くてもイヤホンとしての機能がイケてなければ意味がないので、実際に使用した感想を。
音質や遮音性
AirPodsと比べると圧倒的にクリアな音でキレイに音が入ってきます。
低音がよく出ていてパワフルな迫力あるサウンド。再生した瞬間に「あ、AirPodsとは全然違うわ」と感じました。
ただ、やや直線的というか、ナチュラル過ぎて複雑な音を表現しきれていないという印象。
まあ音源にもよるし、エイジングが進んでくるとまた違うかもしれません。
エイジングとは、イヤホン内部の振動板と言われるものが長期間の使用により馴染む事による音質変化現象。車で言うところの「慣らし運転」みたいなもの。
音質に関しては人によって好みがあるので、こだわりたい人は一度試聴をおすすめします。
個人的に音質以上に気になったのは遮音性。
意外と周りの音が入ってくるなと思いました。特に電車が顕著。
良く言えば周りの状況を把握できるということではあるんですが、電車では音量を上げないと聴きづらい。
付属イヤーチップは全種類試しましたが、遮音性に関して変化はありませんでした。
耳の形もあるので人によると思いますが、少し残念。
いろんな意味で半端じゃない装着感
イヤーフックが付いた耳掛けタイプなだけあって、外れづらさ・落ちづらさに関しては最強です。
首を大きく振ろうが、走ろうが、外れる気配は全くなくガッツリ耳にホールドします。
この落ちづらさはAirPods、AirPods Proにはない特徴。
運動時利用をメインに想定しているとあって、そのあたりに不安は全くないと感じました。
ただ、「うん、今イヤホンしてる、間違いなくイヤホンしてる」と常に感じさせる「つけてる感」もすごいです。
慣れの問題もあると思いますが、ずっとマスク付けてるの苦手なんだよね的な、何かをつけている事に耐えられないタイプの人は気になるかもしれません。
メガネをかけていもOK
ちなみに、メガネかけてるとどうなの?って気になる方もいるでしょうが、メガネをしていても装着可能。
Powerbeats Proの付け外しをするときに干渉してメガネが少しズレたりはしますが、そのくらい。
装着は回すようにするのがポイント
Powerbeats Proを装着する時は、耳の上にフックを引っ掛けて上から下にイヤーフックを滑らせるようにして回しながらつけるのがポイントです。
最初の数回は苦戦するかもしれませんが、何回か行えば片手でサッと装着できます。
外す時はイヤーフックの先端を持って、今度は逆に下から上に回すようにすれば簡単に外す事が可能。
物理ボタンによる優れた操作性
各ボタン操作を含めたPowerbeats Pro全体の操作感についてはとても優秀だと思います。
やはり、このサイズの小さいデバイスは「物理ボタン」が圧倒的に使いやすい。
Beatsロゴ部分がボタンになっており各操作はこのボタンを押して行います。
回数 | 音楽再生 | 通話 |
---|---|---|
1回 | 一時停止 / 再生 | 電話に出る / 切る / 保留 |
2回 | 曲送り | – |
3回 | 曲戻し | – |
1秒長押し | – | 着信拒否 |
3回連続押しって結構ハードだなって感じがしましたが、超高速で3連打する必要はありません。ゆっくり押しても判定してくれます。
ちなみにボタン長押しでSiriを起動することも可能。
音量は側面のボタンで操作。
AirPodsを使っている人はこの音量ボタンの偉大さがよく分かると思いますが、物理ボタンで音量操作ができるのは使う上でかなり便利です。
もちろんこのボタンは長押しに対応していて、何段階か音量を上下させたい時にその回数分押す必要はありません。
上げるボタンを押し続ければ音量は大きくなり続け、下げるボタンを押せば音量は下がり続けます。
さらに、Beatsロゴボタン、音量ボタンは左右のイヤホンそれぞれについており、どちらでも同じ動作をします。
もちろん自動検出機能も
AirPodsでおなじみの着脱センサーによる音楽再生 / 一時停止にも対応してます。
動作としてはAirPodsと全く同じで、片方を外すと一時停止、装着すると再生、両方とも外すと再生が停止し、以降は再度付けても何かアクションするまで再生しません。
また、この動作は設定でOFFにすることもできます。
Hey Siriにも対応
この機能に関してはAirPodsの記事でも書きましたが、、まだいらないって・・。
「Hey Siri」と言ってSiriを呼び出して様々な操作をする音声コントローラーですが、電車内や街中で使ってる人見たことあります?
僕はありませんね。
まあ、限られた条件下に置いては便利ですよ、自宅に居る時とか。
マイクを備え通話も可能
通話に関する操作は上記にて紹介した通りですが、Powerbeats Proはマイクを備えているので通話も可能です。
もちろん、電話だけでなく、LINEでもChatWorkでも音声通話に使えます。
テストのために何度か通話をしましたが、マイク品質も悪くないと思いますね。
特に大声出して話す必要もなく、普通の話し声で相手側にきちんと音声が届きます。
限りなく低減されたレイテンシ
レイテンシに関しては、さすが「H1チップ」ですよ。
全くないわけではないと思いますが、通常使用ではわかりません。少なくとも僕は。
レイテンシとは「音の遅延」の事で、ワイヤレスイヤホンは電波による通信というその声質上、映像と音に遅れが生じる現象を指します
- YouTube閲覧に関しては全くわからない。
- パズドラ、モンスト、マイクラあたりも全くわからない。
- 音ゲーに関しては、若干遅延がわかるかも。
上記のような感じです。
僕は普段音ゲーをやらないですが、ガチプレーしている方は気になるかもしれません。
接続性も良好
ワイヤレスで気になるのは音飛びや急な接続断。
電車や街中で使用していますがこれまでに発生した事はないですね。
長時間再生可能なバッテリー
Powerbeats Proは単体で9時間という長時間再生が可能です。
イヤホン本体 | 最大9時間 |
ケース使用 | 24時間以上 |
5分充電 | 最大1.5時間 |
ケース使用で24時間というのはAirPodsと同等ですが、イヤホン本体が9時間再生できるというタフなバッテリー。
単体9時間再生は現状販売されているワイヤレスイヤホンの中でも長いほうだと思います。
さらに、「Fast Fuel 」という急速充電機能を備え、5分充電すれば最長1.5時間の再生が可能。
ジョギング・マラソンなど長時間走っても耐えられる
ハードな運動にも安心な耐汗・耐水仕様
Powerbeats Proは運動時をメインの利用シーンと想定しているだけあり、耐汗・耐水機能を備えてます。
少しくらいの汗や雨などは気にせず使用可能。
ただ、耐汗・耐水は防水とは違うので、Powerbeats Proを付けたまま泳いだりシャワーに入ったりすると確実にぶっ壊れると思うので注意してください。
また、耐汗・耐水なのは「イヤホン本体」であって、ケースは違います。
イヤホン本体を濡れたままケースに戻したりすると絶望すると思うので、これも注意が必要です。
Powerbeats Proの良いところは?
ここまで様々な特徴を紹介してきましたが、最後に僕が特に良いと感じた部分、残念だった部分をそれぞれ紹介します。
まずは良かった部分から。
Appleデバイスとのシームレスな連携力
やはり何と言っても優れてると感じるのは、Appleデバイスとの連携力です。
AirPodsもそうですが、超絶簡単な各デバイスへのペアリング、デバイスの切り替えは一度使ったらやめられません。
イヤホンとしての音質性能は二の次になり、この利便性にやられている感は大いにあります。
一度iPhoneなどにペアリングしてしまえば、同じiCloudアカウントでサインインしているデバイス全てにペアリングします。
そして、デバイス間の切り替えは使いたいデバイス側で操作するだけ。いちいち切断して接続しなおす必要はありません。
さらにH1チップの恩恵で、その切替は高速で行われます。
今はサブスク音楽配信サービスを使っている方も多いと思いますが、どのデバイスでも自分のプレイリストを再生できる環境を持っているはず。
そうなると、iPhoneからiPadへ、iPadからMacへなど、今自分が何をしているかで最も適切なデバイスに一瞬で切り替えられるのは非常に強力。
最近のワイヤレスイヤホンにはマルチペアリングに対応しているものがあり、それであれば同様の切り替えも可能です。ただし、初回のペアリングはそれぞれのデバイスごとに行う必要あり。
Powerbeats Proの悪いところは?
Powerbeats Proはデザイン、音質、操作性、バッテリーなど現状販売されているワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスだと思います。
ただし、個人的には圧倒的に残念な部分が。
使用における手軽さがない
まず、このケースのデカさです。
これはいくらなんでも巨大すぎる。
ポケットに入る大きさではないので、バッグやリュックにしまっておく必要があります。
それに加え、イヤホン本体のこれでもかという程の装着感。
外出時に持ち出すのも、イヤホンを装着するのも「よいしょ」がいる感じがどうにも拭えない。
そして、個人的にとても残念だったのは耳が痛くなるということ。
使っていると、耳の片方のイヤーフックがかかる部分がどうにも痛くなるんですよね。
「フック取り外したいなー」って思いましたからね、Powerbeats Proの根底を覆すような感想です。
ただ、これは個人差があると思います。事実、僕も片方しか痛くならないので。
僕にとってのイヤホンは、気軽に持ち出し、気軽に使え、使用するデバイスを選ばず、使用している事を意識させないものであることが、音質よりも重要な要素になってます。
そういった意味でPowerbeats Proには手軽さがないと感じました。
良いイヤホンなんだけどな・・僕は定着しないかもしれない・・。
Powerbeats Proレビューまとめ
以上がPowerbeats Proについての感想ですが、基本的にはとても優れたワイヤレスイヤホンだと思います。
僕が感じている残念な部分は、耳の形など個人差があるものであり、これでもかという装着感にしても、耳掛けタイプとはまあそんなもんでしょう。
やはり耳掛けタイプが本領発揮するのは運動時であり、その用途では間違いなくトップクラスのワイヤレスだと思います。
2万円以上するハイエンドなワイヤレスイヤホンですが、Appleデバイスを中心に使っている人や、運動をハードに行う人におすすめです。
気になった人はぜひチェックしてみてください。
今日は以上です。それではまた。
Apple公式:Powerbeats Pro
コメント