こんにちはオガワ(@misc_log)です。
使い勝手のいい充電器を見つけるのはなかなか難しいもの。
例えばMacBook Pro 13インチ用の充電器としては、RAVPowerの「RP-PC112」が使いやすく優れた充電器ですが、USB-Cポートがひとつだけなので何かと同時充電ができない。
じゃあ2ポート充電器は?というと、実はMacBook Pro 13インチなどの60WクラスのPCを十分な出力で充電できないものが多いです。
そんな状況に風穴を開ける充電器が、このRAVPower「RP-PC133」。
USB-CとUSB-Aの2ポートで出力は65W、小型で軽量な充電器ですが、それだけじゃない優れた特徴を持ってます。
MacBook Pro 13インチの新たなスタンダードになりそうなUSB充電器、RAVPower「RP-PC133」をレビュー。
RAVPower「RP-PC133」の特徴
優れた充電器を多く販売するRAVPowerですが、この「RP-PC133」もかゆいところに手が届いたUSB-CとUSB-Aの2ポート充電器。
レビューにあたり、RAVPowerさんよりサンプルを提供してもらいました。
主な特徴としてはこちら。
- 小型で軽量
- USB-CとUSB-Aの2ポートで使いやすい
- 出力自動配分機能
最大の特徴は、接続されたデバイスに応じて出力を自動的に配分する機能。
なかでも、USB-Cが60W、USB-Aは5Wという極端な振り分けを行えるのが本当に貴重。
まずはこの点から詳しく紹介します。
接続デバイスによって出力を自動配分
まず、一般的な2ポート充電器の例を。
一般的な2ポート充電器は、例えば「最大60W」としながらも、2ポート使うとUSB-Cポートが「45W」程度になってしまうものが多い。
例えば、MacBook Pro 13インチに必要な出力は61Wですが、一般的な2ポート充電器で画像のように2ポート使うとMacBook Proを最大効率で充電できなくなります。
実際、45WでもMacBook Pro 13インチを充電できないわけじゃないんですが、高負荷のときに電力不足になる可能性があることと、充電スピードが遅くなるのがネックでした。
ところが、この「RP-PC133」は接続したデバイスによって、各ポートへ電力の配分を自動的に調整。
具体的には、USB-Cポートに接続したデバイスが45Wより上か下かにより下記のように自動調整します。
USB-Cポートに接続したデバイスが、
- 45W以上なら最大60Wと5W
- 45W未満なら最大45Wと最大18W
となり、これがかなり便利。
特に60Wと5Wという振り分けが貴重。MacBook Pro 13インチをフルスピードで充電可能です。
USB-Aが5Wになってしまうものの、Macを充電している間は最大限の電力を供給し、iPhoneも最低限の充電はできるという状態を作れます。
これができる2ポートって他になく、めちゃくちゃ使い勝手がいい。
また、それぞれのポートを単独使用した場合はこちら。
- USB-C:最大65W
- USB-A:最大18W
このように、接続デバイスによって柔軟に自動分配され、かつ、その出力値が絶妙な点はこの「RP-PC133」の非常に優れた特徴。
小型で持ち運び性能も優秀
MacBook Pro 13インチの付属充電器はApple純正という安心感こそありますが、正直言ってサイズ的には完全に時代遅れです。
同出力の充電器であれば、もう今は何と比較してもだいたい付属充電器より小さくなりますが、「RP-PC133」はその中でもかなり小さい。
付属充電器はUSB-Cのワンポート、「RP-PC133」は2ポートなのにこのサイズ差。
電源プラグに挿したときの存在感が圧倒的に違います。
また、RAVPowerには「RP-PC112」という61W出力の充電器もありますが、こちらと比較すると少し大きくなります。
「RP-PC112」もMacBook Pro用として使い勝手の良い充電器なのですが、ワンポートのため何かと同時充電はできません。
少しサイズアップするけど、2デバイス同時充電を可能にしたのが「RP-PC133」です。
サイズの違いはあるもののデザイン的には「RP-PC112」とほぼ同じ。というか同じ過ぎて見分けがつかないので、「RP-PC133」には「65」と出力を示す印字があります。
この「RP-PC133」の登場によって、サイズを極限まで小さくしたいなら「RP-PC112」で、多少サイズアップするけど2ポートがいいなら「RP-PC133」という選択が可能になりました。
付属充電器は・・もうしまっておけばいいと思います。
また、もちろんプラグは折りたたみ式なので扱いやすい。
さらに、重量も約116gと軽量でMacBook Pro付属充電器より約40%も軽い。
全てをざっと比較するとこちら。
※スマホでは横にスクロールできます
RP-PC133 | RP-PC112 | MBP 13インチ付属 | |
---|---|---|---|
価格 | 約4,600円 | 約4,200円 | 7,344円 |
重さ | 約116g | 約105g | 約194g |
ポート | USB-C & A | USB-C | USB-C |
出力 | 最大65W | 61W | 61W |
RAVPower「RP-PC133」の充電性能
非常に貴重な出力分配機能を持つRAVPower「RP-PC133」ですが、その充電性能を確かめてみました。
ポート単独使用
ポートを単独で使用した場合の最大出力は下記の通り。
- USB-C:最大65W
- USB-A:最大18W
まずは、MacBook Pro 13インチでUSB-Cポートを単独使用。ちなみにMacBook Proの電池残量は30%です。
約55W〜60Wくらい出ており、仕様通りの出力が得られています。これなら付属充電器を使用した場合とほぼ同等の速度で充電可能。
次に、電池残量10%のiPhone SE 第2世代でUSB-Aポートを単独使用。
約10Wとこちらも仕様通りの出力。iPhone付属充電器の2倍程度の出力で急速充電が可能です。
QC3.0に対応したAndoroidデバイスなどであれば最大の18Wにより近い値で充電できると思います。
USB-C&USB-Aポート同時使用
では次に、USB-CとUSB-Aポートを同時に使用した場合。
MacBook Pro 13インチとiPhone SE 第2世代を充電。この場合は最大60Wと5Wになるはず。
USB-Cポートに接続したMacBook Proは約55W出ており、ポートを単独使用したときとほぼ同じ出力。
加えて、USB-AポートのiPhone SEも約5Wで充電されており、仕様通り60Wと5Wに分配されていることがわかります。
そして次に、iPad Pro 12.9インチとiPhone SE 第2世代で同時使用。この場合は最大45Wと18Wになるはず。
iPad Proは約34W、iPhone SEは約8Wとなり、正常に「RP-PC133」がiPad Proを45W未満のデバイスだと判定してます。
このように、これまでの2ポート充電器では同時使用すると出力が一定の値に固定されてしまっていたところ、「RP-PC133」は接続されたデバイスによって自動で振り分けています。
何と言ってもこの60Wと5Wという振り分けが絶妙で、MacBook Pro 13インチなどの60WクラスのPCをフルスピードで充電しながら、iPhoneも最低限の充電ができるのは強烈に使い勝手がいい。
RAVPower「RP-PC133」レビューまとめ
ということで、非常に使い勝手のよい出力を持つUSB充電器、RAVPower「RP-PC133」をレビューしました。
USB-CとUSB-Aという使いやすいポート構成と、接続デバイスに応じた出力分配により、MacBook Pro 13インチをフルピード充電しながら、iPhoneやスマホの同時充電が可能な充電器。
さらに、小型で持ち運び性能も高い。これは、MacBook Pro 13インチ用充電器の新たなスタンダードとなりそう。
もちろんMac以外にもiPad Proや他PCの充電器としても活躍するはずです。
ワンポートの充電器を使っている人や、2ポートで出力に困っている人におすすめのUSB充電器なので、気になったらぜひチェックしてみてください。
今日は以上です。それではまた。
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