こんにちはオガワ(@misc_log)です。
iPad Pro 2020年モデルが2020年3月25日に発売され、僕は12.9インチ、256GB、Wi-Fi・セルラーモデルを買いました。
新しいAppleデバイスはいつもながらワクワクするわけですが、一方で今回のiPad Proは2018年とモデルとほぼ変わらないんじゃないか?と言われてます。
で、実際どうなのよ?ということに僕なりに回答すると「変わらない」ですね。本当にありがとうございました。
まあ、もちろん全く一緒ではないんですが、実用的には限りなく一緒と言って良いと思いますねこれは。
ということで、旧モデルとの違い、それでも買うべきか、使ってみてどうかなどレビューしたいと思います。
最新のiPad Pro 2021年モデルもこちらでレビューしています。よろしければあわせてどうぞ。
iPad Pro 2020は買っていい?
まず、買うかどうかを迷っている人に向け、僕なりの見解を示しておくとこのような感じ。
- 旧モデル(iPad Pro 2018)を持っている → スルー推奨
- iPad他モデルからの乗り換え → 買うのもあり
- iPad持ってない → 買っていい
ざっとこんな感じでしょうか。
また、今回の発表に関して身近に誤解している人がいたのですが、「Magic Keyborad」とマウス、トラックパッドへの対応は2020年モデルiPad Proとは別の話です。
Magic KeyboradはiPad Pro 2018でも使えるし、マウスやトラックパッドへの対応はiPad Pro本体の話ではなく、iPad OS、つまりソフトウェアの話です。iPad Pro 2020モデル限定の話ではありません。
これらを期待してiPad Pro 2020を買う必要はないので念の為。
iPad Pro 2020と2018の違いはどこ?
前提としてですが、2018年モデルとほぼ変わらないのは事実なんですが、それはiPad Pro 2020がショボいと言っているわけではなく、大きな進化ではなかったという意味です。
そもそもiPad Pro 2018はかなり高性能ですし、2020はそこから多少なりともスペックアップはしてます。
ちなみに世代としては、11インチが第2世代、12.9インチは第4世代ということになります。
ということで、まずは外観の違いから。
外観にほぼ違いはなし
違いは1点。カメラ部分です。
これまでの広角に加え、超広角カメラが加わり、LiDERスキャナというセンサーを搭載しました。
iPhone 11 Pro / Maxのような見た目ですが、望遠カメラはありません。
その他は上から見ても下から見ても横から見ても完全一致です。
僕は11インチを使っていたのですが、2020年モデルは12.9インチ セルラーを買ったので、カメラ以外にサイズとデザインに違いがあります。それ以外は全く一緒。
前面に関しても違うところはないですね。カメラの位置も含め全く同じです。
どちらも「Liquid Retinaディスプレイ」となっており、ディスプレイ仕様も違いはありません。
ということで、外観上の大きな変更は背面カメラ部になるわけですが、この変更によりiPad Pro 2018用として売られているカバーやケースのほとんどが使えなくなると思います。
実際に、Apple純正のSmart Keyboard Folioも、2020に対応した新型がすでに発売されています。
一方、前面は「コピペレベルで一緒」なので、フィルム類は2018年用と書いてあるものでも恐らく適合します。
このように外観が同じで新鮮味は欠ける一方、フィルムやiPad Pro用のUSB-Cハブなど、カメラ部分に関係ないアクセサリ類はすでにたくさん販売されているものから選べるので、その点は嬉しいですね。
じゃあiPad Pro 2018と比較して2020で何が変わったのか?主な違いはこちら。
- GPUのコアがひとつ増えた
- メモリが4GB → 6GBになった
- カメラが広角と超広角の2つになった
- LiDARスキャナというセンサーが追加された
- Wi-Fi 6に対応した
- 重量が微増
- 価格とストレージ
このあたりを実際に使用してみた感想含め違いを紹介します。
GPUのコアがひとつ増えた
iPad Pro 2020はA12Z Bionicというチップに変わりました。
iPad Pro 2020 | iPad Pro 2018 | |
---|---|---|
CPU | A12Z Bionic | A12X Bionic |
CPUコア数 | 8コア | 8コア |
GPUコア数 | 8コア | 7コア |
CPUのコア数は同じ。ベンチマークを測ってみたところマルチコアのスコアがiPad Pro 2018を下回るという結果に。
iPad Pro 2020
iPad Pro 2018
このくらいの差は状況によりけりなので、性能としては同じと考えていいでしょう。
そして、グラフィック性能を左右するGPUにコアがひとつ増え、7コアから8コアに。
実際にGPUスコアは確かに上がってました。
iPad Pro 2020
iPad Pro 2018
まあでも僕は今のところ体感できてないですね。
GPU性能が上がれば、動画の書き出しやゲームなどなど影響するかと思いきや、僕の観測範囲では特に変わらず。
高いグラフィック性能を求められるゲームだと違うのかもしれません。
繰り返しですが、この性能自体はかなりのものなので、iPad Pro 10.5(2017)やその他iPadからの乗り換えであれば、大きな変化を感じられると思います。
メモリが4GBから6GBに
iPad Pro 2020では従来の4GBから6GBに統一されました。
iPad Pro 2020 | iPad Pro 2018 | |
---|---|---|
メモリ | 6GB | 4GB ※1TBは6GB |
2018年モデルはストレージ1TBモデルのみ6GBでしたが、今回のモデルではストレージに関係なく6GBに統一。
これは単純に嬉しいアップデートではあるものの、その差を感じられるかは何をするかによります。
僕はノートを取ったり、動画編集や写真加工をしたりという使い方ですが、今のところ違いがわからない。
ハードな使い方をする人ほどその恩恵は大きくなるはずですが、Youtubeを見てるだけとかであれば違いを感じることはないと思います。
超広角カメラが搭載された
iPad Pro 2018では1,200万画素の広角カメラだけでしたが、2020年モデルでは1,000万画素の超広角カメラも搭載されました。
iPad Pro 2020 | iPad Pro 2018 | |
---|---|---|
広角カメラ | 1,200万画素 | 1,200万画素 |
超広角カメラ | 1,000万画素 | – |
▼iPad Pro 2018に搭載されている同じスペックの広角カメラで撮影した写真
▼同じ位置から超広角カメラで撮影した写真
このように画角がかなり広くなります。
「iPadのカメラって誰か使ってんの?」ということで割と不評なアップデートではありますが、僕はちょいちょい使います。
ブログ用の物撮りをしたり、風景を撮る目的で使うわけではなく、MTG時が多い。
紙の資料が提供される場合に、気になったところを撮影してメモ入れしたり、ホワイトボードを撮って注釈入れたりとか、そういった使い方です。
ホワイトボードを撮影する際に超広角は嬉しい気がする。
LiDARスキャナというセンサーが追加された
AR周りの強化ということで搭載された光で物体を認識するためのセンサー。
現時点では対応するアプリや活用の場も少ないので、多くの人は無視でいいんじゃないでしょうか。
計測アプリの使い勝手は確かに変わりました。
より高速で正確になったようですが、そもそもこのアプリそんな使ったことがないのでよくわかりません。
優れた技術だとは思いますが、僕を含め多くの人にとって明日役に立つものではないでしょう。
Wi-Fi 6に対応した
Wi-Fiの次世代規格Wi-Fi 6に対応したことで、より高速なWi-Fi通信が可能に。
ただし、Wi-Fi 6対応ルーターが必要になるので全員が恩恵を受けられるとは限らないアップデート。
自宅のWi-Fi 6対応ルーターで計測してみました。
iPad Pro 2020
iPad Pro 2018
下りも上りもiPad Pro 2020が上回る結果となり、自宅使用がさらに快適になりそうです。
個人的には非常に嬉しいアップデートでした。
重量が少し重くなった
11インチ、12.9インチ、いずれもわずかに重量アップ。
iPad Pro 2020 | iPad Pro 2018 | |
---|---|---|
11インチ | 473g | 468g |
12.9インチ | 643g | 633g |
カメラ部分の変更によるものだと思いますが、さすがに分解できないので中身は知りません。
手に持ってわかるレベルではないですが、重量アップは残念ですね。
価格とストレージ容量の変更
iPad Pro 2020では64GBが退場となりました。ミニマムは128GBに。
にも関わらずiPad Pro 2018登場時の価格より安くなりました。例えば最小構成だとこちら。
- iPad Pro 2018 11インチ 64GB Wi-Fiモデル → 89,800円(税別)
- iPad Pro 2020 11インチ 128GB Wi-Fiモデル → 84,800円(税別)
ストレージが倍になったのに5,000円程度安くなったのは称えるべき変更点。
ストレージ容量ごとに価格差も大きくなり、1TBモデルだと3万円くらい旧型より安くなります。
ということで、iPad Pro 2020の価格は下記の通り。(価格は全て税別)
iPad Pro 2020 Wi-FIモデル
11インチ | 12.9インチ | |
---|---|---|
128GB | 84,800円 | 104,800円 |
256GB | 95,800円 | 115,800円 |
512GB | 117,800円 | 137,800円 |
1TB | 139,800円 | 159,800円 |
iPad Pro 2020 Wi-Fi + Cellularモデル
11インチ | 12.9インチ | |
---|---|---|
128GB | 101,800円 | 121,800円 |
256GB | 112,800円 | 132,800円 |
512GB | 134,800円 | 154,800円 |
1TB | 156,800円 | 176,800円 |
まあ、10万程度する買い物なので安くはないですが、より検討しやすくはなったはず。
iPad Pro 2020 使ってみて実際どう?
僕は前述の通り、iPad Pro 2018 11インチ → iPad Pro 2020 12.9インチを買いました。
このようにサイズを変えているので、買ってよかったと満足してます。
なぜ12.9インチを選んだかは、
- Apple Pencilでメモや図を書くにあたり大きい画面が欲しかった
- iPad Pro用Magic Keyboardを思い切り使いたかった
- そもそも2018も12.9を買えばよかったと思っていた
この3点です。
数日使ってみての感想は、大画面でメモや図を書けるのは最高。かなり最高。
また、iPad Pro用Magic Keyboardも12.9インチ用はBluetoothのMagic Keyboardとほぼキーサイズも同じで、タイピングも快適そのもの。
11インチ用のキーサイズはエンター付近のキーが極端に小さくなってます。
11インチ用Magic Keyboard
12.9インチは大きいので携帯性はある程度犠牲になりますが、作業のしやすさは圧倒的。
僕はそもそも12.9がずっと欲しいと思っていたのでそれが大きい。なのでこの機会に買ったという感じです。
いずれにしろ、このようにサイズを変えたいとか、セルラー欲しいとかそういう理由がない限り、正直言ってiPad Pro 2018から乗り換える理由は見いだせないですね。
まあ、僕はこのブログを書いているので買う理由になっているのもあります。
ただ、何度も言う通り、2018からだと乗り換える意味が薄いと感じるだけで、iPad Pro 2020が高機能・高性能であることは間違いないです。
そういう意味での使用感は、楽しいぞiPad Pro!という感じ。
iPad Pro 12.9インチのメリット・デメリットは別記事でまとめてますので合わせてどうぞ。
iPad Pro 2020 レビューまとめ
ということで、iPad Pro 2020はマイナーアップデートモデルとなり、2018からの買い替えは特別な理由がない限りしなくていいんじゃないかと。
逆に、iPad Pro 2018を持っていない人にとってはおすすめなデバイスです。
検討しているなら、この機会に購入するのは大いにアリだと思いますよ。
また、カバーやカメラ部分に関するものを除くアクセサリー類が成熟しているという点もメリットではありますね。
そうそう、5G対応iPad Proが2020年秋に出るなんて噂もありますが、どれだけ情報集めたり、Yahoo知恵袋で「出ると思いますか?」なんて質問したところで絶対にわからないので、自分の意思に従うことをおすすめします。
ただ、まあ、5Gが広く普及するころにはiPad Proが何世代も進化しているとは思いますけどね。
今日は以上です。それではまた。
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