こんにちはオガワ(@misc_log)です。
スペースグレイのMagic Keyboardにはなぜ「テンキーなし」が存在しないのか。
人類の多くがこの疑問を持っていると思うんですが、Appleさん全然出してくれないんですよね。
しかし、Satechiがやってくれました。「これは買うでしょ」と言わざるをえないワイヤレスキーボードが登場。
それがこちらの「Satechi スリム X1 Bluetooth バックライト キーボード」。
本家Magic Keyboardとほぼ同じ見た目や雰囲気を持ち、テンキーなし、USB-C、バックライトなどを搭載した神キーボードです。
というわけで、Satechi Slim X1 Bluetooth Backlit Keyboardのデザインや性能、そして本家Magic Keyboardとの違いをレビューします。
Satechi Slim X1 Bluetooth Backlit Keyboardの特徴
Satechi Slim X1 Bluetooth Backlit Keyboardは、おしゃれなApple製品の周辺機器ブランド「Satechi」から登場したワイヤレスキーボード。
最初に残念なお知らせをすると、この製品はまだ日本では販売していません。今買うならUSのSatechiから高い送料を払って購入する必要があります。
日本でも発売されました!
対応機種 | Mac、iPad、iPhone |
接続 | Bluetooth 5.0 |
サイズ | 約28 x 11.5 x 1cm |
重さ | 約295g |
バッテリー | 1000mAh(充電式) |
充電ポート | USB-C |
キー配列 | US |
バックライト | 10段階調整 |
マルチペアリング | 3台 |
価格 | 7,999円 |
何と言っても、Satechi Slim X1 Bluetooth Backlit Keyboard最大の特徴は、Magic keyboardスペースグレイと見た目がほぼ一緒で「テンキーがない」ところ。
Magic Keyboardのテンキーなしはシルバーしか販売されていないため、「スペースグレイ信者、かつ、テンキーなしが好き」という人は色を我慢するか、テンキーを受け入れるしかありませんでした。
このキーボードは明らかに「その層に向けて」作られた製品。これはずるい。する過ぎる。
機能的には、
- USB-C(Lightningじゃない)
- バックライト
- 3台までのマルチペアリング
などを搭載。高機能ではありますが、最近のワイヤレスキーボードとしては正直珍しいものではありません。
でもいいんです。なんたって本家のMagic Keyboardには、これらの機能どれもありませんから。
Satechi Slim X1 Bluetooth Backlit Keyboardの外観・デザイン
USのSatechiで購入し、東京に届くまでで8〜9日前後でした。
付属品は充電と有線接続用のUSB-C to USB-Cケーブルとゴム脚。
開封して取り出した瞬間に優勝を確信しました。これですよ、これ。
スペースグレイのアルミボディがやっぱりカッコいい。
背面もアルミで統一され、Satechiロゴがプリントされてます。
ちゃんと技適マークつき。
本家と同じく上部右上には電源スイッチ。
横から見てもラインが美しい。
Appleデバイスとの親和性はさすがSatechi。秀逸な仕上がりです。
Satechi Slim X1 Bluetooth Backlit Keyboardの性能
性能面では、ワイヤレスキーボードに必要な機能はそつなく備えたという感じで、使い勝手に不満をもつことはないと思います。
- 3台までのマルチペアリング
- バッテリー充電式(USB-C)
- 10段階のバックライト明るさ調整
- 有線キーボードとしても使える
3台までのマルチペアリングができるためPCを切り替えて同じキーボードを使うことが可能。
あらかじめペアリングしておけば、Fnキーと1、2、3の数字キーでデバイスを一瞬で切り替え。
また、バックライトを搭載しているのもこのキーボードの優れた特徴のひとつ。
暗い中だとめちゃくちゃ光ってます。
バックライトの明るさはFnキー+F5 / F6でレベル調整が可能。バックライトオフ〜レベル10まで明るさを選べます。
充電は本家と違いUSB-C。またひとつデスクからLightningケーブルを葬ることができるのは巨大なメリット。
また、有線キーボードとして使うこともでき、簡単なキー操作で有線モード↔無線モードを切り替えることが可能。
どれも本家にはない機能であり、「うんうん、現代のワイヤレスキーボードってこうだよな」と感じさせてくれます。
Satechi Slim X1 Bluetooth Backlit Keyboardの使用感・純正との違い
Satechi Slim X1 Bluetooth Backlit Keyboardの使用感を一言でいうと期待通り。とても良いです。
Magic Keyboard感を維持しつつ、テンキーなしのためマウスまでの距離を近くすることができ、本来望んでいたスタイルになりました。
しかし、不満に思うところがないかと言うとそんなことはなく、そのあたりも含めて使用感や本家Magic keyboardとの違いを紹介します。
サイズ感は微妙に大きい
サイズ感としてはテンキーなしのMagic keyboardと比較して、縦は変わりませんが横幅が微妙に大きくなってます。
キーのサイズもSatechiの方が若干大きい。
また、バッテリー状態を示すインジケーターランプが搭載されているため、最上段のファンクションキーが小さいです。イメージ的にはMacBookのキー。
また、1mm程度Satechiの方が高さがあります。
などなど、大きく使い勝手を変えるものではないですが、このような微妙な違いは存在します。
ちなみに、本家Magic Keyboard同様高さ調整ができませんが、付属のゴム脚をつけることで一段階なら嵩上げが可能。
バッテリー持ちは本家が強い
このキーボードは本家にないバックライトを搭載しているのが優れた特徴のひとつですが、暗い場所での作業ができるなど便利になった一方、バッテリー持ちは本家より悪い。
バックライトの明るさレベルによって異なりますが、数日〜2、3週間程度になるようです。
一応、1分間キーを打たないとバックライトレベルが1になり、3分使用しないとオフ、そして30分使わなければスリープになるといったバッテリーを長持ちさせるための仕組みは備わってはいるものの、充電自体は本家より頻繁に行う必要があります。
大きな電力はいらないのでPCのUSBポートから取れば大丈夫。僕はTS3 PlusというThunderbolt 3ドックからケーブルを伸ばして充電してます。
ちなみに、バッテリーが無くなったらUSB-Cケーブルを接続して充電しながら使えるため、キーが打てなくなることはありません。
打鍵感
打鍵感は本家とは結構違います。
本家のようなペチペチ感が少し薄れ、ボフボフと沈み込むような感じ。個人的にはバタフライキーボードになる前のMacBookシリーズに近いと思いました。
参考程度にですが、タイプしているところを動画にしたのでよければどうぞ。
このあたりは好みなので良い悪いはないですが、僕は現行のMagic Keyboardの打鍵感に慣れているため正直ちょっと微妙。
質感や雰囲気もよく見ると微妙に違いはある
「ほぼMagic Keyboard」な見た目を持っているSatechi Slim X1 Bluetooth Backlit Keyboardですが、よく見るとデザインにも微妙な違いはあります。
個人的にはネガティブな違い。
例えば、キーのフォント。純正に比べBoldかかっている感じで太い。下記画像の「Q」を見るとわかりやすい。
加えて、複数文字のあるキーはカーニング(文字同士の間隔)が本家に比べて狭い。「caps lock」を見るとわかりやすい。
ここも各人の好みの世界なのであくまでも個人的にはですが、フォント周りは本家に比べ「やや野暮ったい」印象。
あと、写真では伝わらない細かい点なんですが、アルミのテクスチャが本家に比べて粗いです。
また、色味も若干違います。個人的には本家のほうが好み。
などなど、やはりApple純正Magic Keyboardには質感や雰囲気などの細かな点でかなわないなと思いました。
しつこいようですが好みの部分なので、むしろ純正のほうが微妙と感じる人もいるかもしれません。
Satechi Slim X1 Bluetooth Backlit Keyboardレビューまとめ
というわけで、Satechi Slim X1 Bluetooth Backlit Keyboardをレビューしました。
Satechiの製品はデザインも性能も、くすぐりどころが絶妙です。個人的にはぶっ刺さるものばかり。
このキーボードもMagic Keyboardスペースグレイを使いたいんだけどテンキーはいらないという人にとって、代わりのない唯一の製品になってます。これは後悔しないはず。
ただし、Appleさんが今年ついにスペースグレイテンキーなしを販売するという可能性も0じゃないので、そうなったときには事故だと思って諦められる覚悟をもってどうぞ。
今日は以上です。それではまた。
コメント