こんにちはオガワ(@misc_log)です。
Apple Watchが気になっている人は多いと思いますが、どれを選べばいいかわからないという人は多いはず。
ざっとあげるとこういった要素を選択する必要があるのですが、決めることが多すぎでわけわかりません。
- Series(世代)
- コレクション(エルメス or NIKE)
- ケース素材
- ケースサイズ
- GPS or セルラー
- バンド
選ぶということは、それぞれの特徴や違い、どこが価格や使い勝手に影響するかを知る必要がありますが、これがまたややこしい。
というわけで、この記事ではそんなややこしいApple Watch決めることを多すぎ問題を攻略し、可能な限りわかりやすく、そして詳しく解説します。
僕は現在Apple Watch Series 7とSEを2台使いしており、Series 1以外は全て買ってきたので、その経験をもとにそれぞれの特徴や違い、決め方の指針を提案します!
新登場したApple Watch Ultraについてはこちらで詳細にまとめています!
Apple Watch決めること多すぎ問題を攻略する
最初に2つの前提を共有します。これはApple Watchを買うならぜひ知っておいてください。
- いつ買うか
- Series 7かSEで検討する
この2つです。具体的に解説します。
いつ買うかは意外と重要
買うタイミングは実はとても重要。いつ買うかというより「いつはやめておいた方がいい」という話です。
欲しいときが買いどきなのは間違いないんですが、できるなら9月付近は避けましょう。
なぜかと言うと、例年9月に新型が出るからです。8月に買って9月に新型出たら普通に嫌じゃないですか。新型に興味がなくても過去モデルの価格改定が入る可能性もあります。
ただ、Appleは「毎年9月にApple Watchの新型を発売するぜ」と宣言しているわけではないので、絶対ではありません。もし今8月で、少し我慢できるなら待っていたらどうでしょうという話です。
逆に、新型登場直後はしばらく新型が登場する可能性がほとんどないということになります。買い時としては最適かもしれません。ぜひ覚えておいてください。
Series 7かSEかで立ち回る
Apple Watchを今買うなら、Apple Watch Series 7、それに、Apple Watch SE、実質この2択です。
「え?他のは?」と思う人向けに、なぜ7 or SEなのか解説します。
現在Apple公式サイトで現行モデル(購入できるモデル)として、並んでいるのはこちらの3機種。
- Apple Watch Series 3
- Apple Watch SE
- Apple Watch Series 7
Series 1と2はすでにOSがサポート対象外になっており、コレクションしたいとか、何かの実験をしたいという場合以外で購入する理由がないです。なので問題外。
その他旧モデルに関しても、実はAmazonなどで買えないことはありません。しかし、買う理由がなかったり、買うことが難しかったりします。
例えばSeries 4ですが、価格的にそう変わらないApple Watch SEの方が性能的には上なので、こちらも多くの場合あまり購入する理由がありません。中古や個人売買とかで強烈に安いとかならアリかもしれない。
次にSeries 5とSeries 6。この2機種は性能的にも全然アリです。積極的に検討できるケースは主にこの3つ。
- Apple整備済み品に並んだ場合
- Amazonのセール対象になった場合
- 中古で良いものがあった場合
これ以外の場合、価格的なメリットがほぼなく基本的に買う理由がありません。
Amazonで売っているものをみてもらえればわかると思いますが、最新モデルを買うのと価格的にそう変わりません。だったら新しいSeries 7のほうがいいじゃないですか。
ところが、整備済み品や、Amazonセール対象になったりするとめちゃくちゃ安くなります。その場合は積極的に購入を検討したいところ。
しかし、残念ながらそう簡単にはいきません。そもそも、いつ対象になるかわからないので欲しいときに買えません。もし対象になっても一瞬で売り切れたりするのでチャンスはわずか。
急いでないし、もし買えたら買うくらいのスタンスであれば全然いいんですが、そうでなければ買いづらいのがSeries 5やSeries 6です。
もし、中古を許容できるのであれば、品質×価格で良さそうなものがあれば狙っても良いかなという感じでしょうか。
というわけで、現行モデルであるSeries 3、7、そしてSEが最も買いやすいApple Watchということになります。
しかし、Series 3はおすすめしません。Series 7やSEとの性能差が大きすぎます。ハッキリ言いますが、いくら定価が安くてもSeries 3は避けるべきです。
- 動きがもっさりしている(ストレスを感じるはず)
- サイズが異なるため非対応アクセサリーなどもある
- 他シリーズに比べて文字盤が少ない。
これらが主な理由。各種健康機能含め性能差は大きいのですが、特にチップ性能は3世代も違い、ストレージは1/4しかありません。
Series 3 | Series 7 | |
---|---|---|
チップ | S3(32bit) | S7(64bit) |
ストレージ | 8GB | 32GB |
買った人を否定する気はないんですが、もう機能がどうとかのレベルじゃないです。これから買うならSeries 3は避けるほうが無難。なのでもう選択肢から除外しましょう。
以上が、Series 7、もしくは、SEの2択で選ぶべき理由。
使用スタイルや予算感からざっくり選ぶ
さて、じゃあどれにする?を具体的に考えていくわけですが、まずは現在販売しているラインナップを整理します。
現行のApple Watchは、下記の通りラインが分かれてます。
- Apple Watch Series 7 → 通常モデル
- Apple Watch SE → 廉価モデル
- Apple Watch NIKE → 中身はSeries 7 or SE
- Apple Watch HERMES → 中身はSeries 7のステンレスケース
- Apple Watch EDITION → 中身はSeries 7のチタンケース
いい感じでややこしいですね、全くわけがわかりません。さらに、それぞれのモデルの中にはGPSモデル、セルラーモデルがあって、アルミケースじゃないとGPSが選べなくて・・とか、まるで暗号です。
これを単純化したのがこちら。
見方をざっくり説明すると、例えば、Apple Watch SEにはアルミケースしか存在しないとか、チタンケースはSeries 7のセルラーモデルにしか存在しないということがわかります。
これをもとに、どんなスタイルで、何を重視してApple Watchを使いたいかざっくりイメージし、ケース素材を先に固めておくとモデルを絞り込みやすくなります。
スタイルや重視したいポイントでマッピングしたのがこちら。
- 日常使い・価格重視ならSeries 7のアルミ、SE、NIKE → 多くの人はここを中心に考えるほうがいい
- 腕時計には高級感!ならSeries 7のステンレス、HERMES
- 日常使いも高級感も!いいとこ取りはSeries 7のチタン
ざっくりこんな感じで選ぶといいんじゃないかと思ってます。具体的に解説します。
日常使用・ヘルスケア活用・価格重視ならアルミ
Apple Watchの最も重要な機能といえば、各種センサーをもとにした健康状態の管理。また、ウォーキングやランニングなどのワークアウトなどのヘルスケア機能です。
センサーによるトラッキングを最大化するためには、出来る限り長時間Apple Watchをつけて生活するのが効果的。
日常生活の多くの時間をつけて過ごすなら、高級ラインは外して考えるのがいいと思います。
なぜなら、ずっとつけているのがシンプルにつらいからです。
バンドは交換できるのでいいとしても、重たいステンレスケースをずっとつけているのは結構つらみがあります。
Apple Watch SEの重量
ケース | 40mm | 44mm |
---|---|---|
SE(アルミ) | 30.5g | 36.2g |
Apple Watch Series 7の重量
ケース | 41mm | 45mm |
---|---|---|
アルミ | 32g | 38.8g |
ステンレス | 42.3g | 51.5g |
チタン | 37g | 45.1g |
数字にすると「なんだよ誤差じゃん」と思うかもしれませんが、腕につけていると大きな違い。個人的には日常生活に密接して着用するなら、やはりアルミがいいと思います。チタンもありですが、最安で10万くらいするのでそこが問題。
また、価格を重視したい人もアルミケースがベストです。実はApple Watchはケース素材が最も価格に影響します。
性能は全く変わらないので、ケースにコストはかけたくないという人も多いはず。そういった場合もアルミがいい。SEの最安だと32,780円〜なので特に検討しやすいですね。
ケース素材 | 40mm(41mm) | 44mm(45mm) |
---|---|---|
SE(アルミ) | 40,800円〜 | 44,800円〜 |
Series 7(アルミ) | 58,800円〜 | 62,800円〜 |
高級感・見栄え重視なら高級ライン
一方で、いや、仕事や外出時だけ着け、帰ってきたら外すといったスタイルで使うことしか考えていない。どちらかというと見栄えを重視したいという人もいるでしょう。その場合は重厚感や高級感満載の上位モデルがカッコいい。
例えば美しくまばゆい輝きのステンレスケース。
憧れのHERMESモデルもステンレスケースが採用されてます。むしろHERMESはステンレス以外のケースはありません。
また、チタンケースは高級感、頑丈さ、そして軽量さを備えた万能タイプ。
どうでしょう、めちゃくちゃカッコいいですよね。アルミケースでも高級感がないとは言いませんが、これらのケースと比べてしまうとさすがに見劣りします。
個人的に高級感を順位付けするとステンレス > チタン > アルミ。
ステンレスの光沢や輝きにはうっとりします。HERMESモデルにステンレスしかないことを鑑みても高級感を最も感じるのはやはりこれ。
チタンはマットな質感なのでパッと見の高級感はステンレスが上かなと思います。しかしチタンは頑丈かつ軽量という優れた素材。高級感、軽量さ、ステンレスとアルミのいいとこ取りをしたようなケースです。
また、ステンレスやチタンなどの高級モデルにはアルミと決定的に違うところがあります。それはディスプレイのガラス素材。
ケース素材 | ガラス素材 |
---|---|
アルミ | Ion-Xガラス(強化ガラス) |
ステンレス | サファイアガラス |
チタン | サファイアガラス |
高級モデルにはサファイアガラスが採用され、圧倒的に強度が高い。アルミに採用されているIon-Xはヤスリでこすると傷だらけになるそうですが、サファイアガラスはびくともしないと言われてます。
参考までに、英語ですがこちらでサファイアガラスをレンガにこすりつけたり、ハンマーで叩いても傷がつかないことを紹介する動画が見られます。
どっちが良いかといえば、そりゃ強度が高いほうがいいには決まってます。これは高級モデルだけの特権。
ただ、僕はアルミモデルを長期間使ってますが、画面を割ったり、大きな傷をつけたことはないので必要かどうかは人によると思います。その気になればケースやフィルムでケアも可能。
ちなみに、長期間アルミケースを使った結果を別記事でまとめてます。参考までによければご覧ください。
というわけで、高級感や重厚感、見栄えを重視するスタイルの場合に高級モデルはおすすめです。
とはいえ、そこは高級モデル。もちろん安くないです。Series 7の最安価格はこちら。
ケース素材 | 41mm | 45mm |
---|---|---|
ステンレス | 99,800円〜 | 106,800円〜 |
チタン | 112,800円〜 | 119,800円〜 |
HERMES(ステンレス) | 171,100円〜 | 178,100円〜 |
さらに、バンドによってはまだまだ高くなります。
利用スタイルによってモデルを絞り込む
では、一旦ここでそれぞれの利用スタイルをおさらいし、ざっくりモデルを絞ります。
まず、日常・価格重視系はHERMESモデルを含めたステンレス、そしてチタンを忘れます。その結果、NIKEモデルを含めたSeries 7 or SEのアルミケースがよさそうということが決まります。
Series 7 or SEのアルミケース(NIKEモデル含む)
次に、腕時計には高級感を求めたい人。または、日常使いも高級感もいいとこ取りをしたい人はSEとNIKEモデルは忘れます。その結果、HERMESモデルを含めた、Series 7セルラーモデルが確定します。
Series 7セルラーモデル(エルメスモデル含む)
というわけで、使用スタイルや重視したい項目別にざっくりと分類してみました。もちろん、高級モデルでも24時間つけていられないわけではないし、アルミでもバンドによって高級感は出せます。あくまでも参考までという感じで考えてみてください。
繰り返しですが、Apple Watchはケース素材を変えるのが最も価格にインパクトを与えます。基本的にはアルミを中心として検討し、それぞれの特徴を理解した上で高級モデルを検討してみてください。
セルラーモデルは必ずキャリアとの通信契約をしなければならないということではありません。通信契約は自由。もし契約しなければ実質GPSモデルとして機能します。
Apple Watch SEの価格
ケース | 40mm | 44mm |
---|---|---|
SE(アルミ) | 40,800円〜 | 44,800円〜 |
Apple Watch Series 7の価格
ケース素材 | 41mm | 45mm |
---|---|---|
アルミ | 58,800円〜 | 62,800円〜 |
ステンレス | 99,800円〜 | 106,800円〜 |
チタン | 112,800円〜 | 119,800円〜 |
HERMES(ステンレス) | 171,100円〜 | 178,100円〜 |
ケース素材を選ぶときにイメージを膨らませやすい画像つきのコンテンツがApple公式サイトに用意されています。ぜひ遊んでみて好きなスタイルを見つけてみてください。
では、次に、機能別やそれぞれの違いについて解説します。
Apple Watchのモデルごとの特徴と違い、選び方
ここまでで、使用スタイルの方向をざっくり定め、使い勝手と価格に直撃するケース素材をイメージしました。
では、ここからようやく機能などを見て詳細を決めていきます。
最も「わけわからん」と思うポイントですが、可能な限りわかりやすくしていますので頑張ってください。
Series 7とSEの違い・選び方
では、多くの人が迷うポイントであるSeries 7とSEとの違い、どのようにして選ぶかのポイントについてです。すでにSEが選択肢からなくなった人は参考までにご覧ください。
多くの場合、SEでいいはず。
最初に、Apple Watch SEとは何かを簡単に言うと、Apple Watch Series 5の性能(チップ)を備え、常時表示・健康系機能の一部が削られた廉価版モデルです。
最新のSeries 7と比較したスペック表がこちら。ざっとご覧ください。
機能 | Series 7 | SE |
---|---|---|
サイズ | 41mm、45mm | 40mm、44mm |
常時表示 | ◎ | ✕ |
チップ | S7 | S5 |
ストレージ | 32GB | 32GB |
バッテリー | 最大18時間 | 最大18時間 |
耐水性能 | 50m | 50m |
血中酸素濃度 | ◎ | ✕ |
心電図 | ◎ | ✕ |
心拍センサー | 第3世代の 光学式心拍センサー | 第2世代の 光学式心拍センサー |
転倒検出 | ◎ | ◎ |
高速充電 | ◎ | ✕ |
U1チップ | ◎ | ✕ |
ケース素材 | アルミ、チタン、 ステンレス | アルミのみ |
価格 | 58,800円〜 | 40,800円〜 |
- チップ(CPU)が2世代古い
- 常時表示がない
- 血中酸素濃度の計測ができない
- 電気心拍センサーがない(心電図がみれない)
- 充電速度が7に比べて遅い
- U1チップが搭載されていない
Series 7とSEでは価格差が15,000円〜20,000円程度あるので、つまり、これらの機能を15,000円〜20,000円で買うべきか?という問題です。もっと究極まで単純化すると、常時表示を15,000円〜20,000円で買うべきか?です。
チップは違うけど無視していい
チップの違いは無視してきっと大丈夫。違いなんてほとんどわかりません。比較動画を撮ったのでご覧ください。
比較動画はSeries 7ではなくSeries 6ですが、実は6と7はチップの性能は同じと言われてます。
動作によってはSeries 6の方がわずかに高速ですが、SEでも十分早いです。そりゃそのはずです、なんたってまだまだ現役で使えるSeries 5のチップですからね。日常使用で困ることはきっとないと思います。
常時表示が最も難しい選択
多くの場合、最も気になるのは常時表示の有無のはず。Series 7は常に文字盤を表示できる機能を持っていますがSEにはありません。
目線だけを動かして時刻をチェックしたいかどうかが分かれ目ですが、腕を動かしづらいシーンに常時表示は効果的。
「1対1で人生相談もしくは恋愛相談されてるんだけど、どうでもいいしもう帰りたいんだよな。今何時だろう」とか、「さっきから永遠と上司に怒られてるけど何分くらい経ったんだろう」とか。
こういったシーンでも目線を落としたり、なんとなくごまかしつつ時刻を確認できるのが常時表示です。
常時表示なしモデルは腕をちゃんと動かさないと反応しないので、きっと相談者には時刻を確認したのがバレるし、上司はもっと怒り始めると思います。
こういったシーンがあるかどうかはともかく、目線を落とすだけで時刻を確認したいかどうか、見栄え的に文字盤をずっと表示しておきたいかどうかが常時表示有無を判断するポイントです。
実際に使っている感想として「あると便利」なのは間違いありません。
ただ、通知を確認する場合にはやはり腕を動かさなければならないし、「時刻を知る」という行為のためだけに絶対に必要なの?と聞かれると、「あ、いや、あった方がいいけど・・絶対では・・」と個人的にはモゴモゴしちゃうやつ。
どんな文字盤にするのかにもよりますが、常時表示ONはバッテリーにも影響するので、良いことばかりではないことも覚えておいてください。
腕時計をする習慣がある人で、時刻は腕時計で確認することがクセになっている人はきっと必要です。一方で、なんだかんだ言ってどこかの時計を探してしまうタイプの人はなくても良いと思います。
血中酸素濃度と心電図
血中酸素濃度を計測することで主に呼吸器系の病状を把握できるとされていますが、医療用ではなくあくまでもウェルネス用であると説明されています。家庭向け的な感じですかね。
また、発売当初は許可が下りず使用不可であった電気心拍センサーも現在は使えるようになっています。心拍リズムをチェックすることでクリティカルな心疾患の兆候を検知しようというもの。
医療関係者じゃないので、これ以上は機能に関することに突っ込みませんが、必要なのかどうかはぜひご自身で判断してもらえればと思います。
充電速度がSeries 7に比べて遅い
Series 7は付属充電器を使うことで高速充電が可能です。
Series 7 | SE | |
---|---|---|
80%まで | 約50分 | 約1.5時間 |
100%まで | 約1時間強 | 約2.5時間 |
このあたりのことは全てApple公式サイトに丁寧に記載があります。
ちなみに、Apple Watch最大の弱点はバッテリー持ちです。使い方にもよりますが、どのモデルも2日は持ちません。一応公称値では18時間です。
つまり、1日に1回は充電が必要なので、充電速度が速いのは大きなアドバンテージ。これはSeries 7を選択したくなる大きな理由のひとつですね。
特にヘルスケア系をしっかり使いたい人は就寝時までつけていることが理想なので、1台で運用する場合はお風呂に入っているときなどの細切れの時間で充電が必要です。そんなときに充電の速さは有利ですね。
U1チップがない
あまり語られないことですが、実はApple Watch Series 7にはU1チップというものが搭載されいています。SEにはありません。
U1チップとは、いわゆる超広帯域無線技術(UWB)と呼ばれるもの。もともと軍事技術として開発されたこのUWBは、数十センチという誤差で対象を認識する技術です。
AirTagとiPhone 11シリーズ以降に搭載されているこのU1チップを使えば、わずかな誤差で探しものを発見できるとして話題になりました。
探す機能はオーソドックスな使い方ですが、UWBはもっと幅広く様々なことに活用されていくはずです。
このU1チップはApple Watch Series 7に搭載されているんですが、これと言った使いみちがまだありません。
何とも言えませんが、「U1チップが搭載されていてよかった」と思う何らかのアップデート、あるいは、製品・サービスリリースが、この先に控えている可能性があります。
不確定なことではありますが、もしかするとそういったこともあるかもしれません。
一体どちらを選ぶべきか
というわけで、どちらかを決めるために問題のおさらいをします。
最初に記載した通り、常時表示(と、その他)を15,000円〜20,000円を出して買ってもいいと思えるかどうかがポイントです。
基本的にはSEでいいと思います。でも、もしこれらの機能で心が揺れたならSeries 7を前向きに検討する方がいいかもしれません。
この機能はいらなかったという後悔より、この機能が欲しかったという後悔の方が、全部が無駄みたいな気分になるじゃないですか。
そのキーになるのはやはり常時表示だと思います。もしかしたら血中酸素濃度の測定ができないからSEは嫌だと思う人もいるかもしれませんが少数派でしょう。
「常時表示があるから全部ダメ」にはなりづらいですが、「常時表示がないから全部ダメ」にはなっちゃう可能性がある気がします。そうするとApple Watchごと使わなくなってしまいそうなので損害が大きい。
常時表示はOFFにできるので、嫌なら機能を使わないとする方が損害は小さくなる気がします。
両方レビューしているのでよろしければ合わせてどうぞ。
NIKE・HERMESモデルの違い・選び方
では次に、NIKEとHERMESモデルは他モデルに比べて一体何が違うのかを簡単に説明します。
ひとことで言うと付加価値です。Watch自体はSeries 6やSEなので性能的な優劣はありません。価格的には、NIKEモデルは通常モデルと同じ。HERMESモデルは高価格帯の位置づけです。
- Watch本体裏側にHERMESと書いてあったり、NIKEロゴがある
- 専用文字盤がある
- 専用バンドがある
前述の通り、これらのモデルはラインナップやケースが限定されます。ステンレスのNIKEモデル・・とかはありません。
選び方は「好きならどうぞ」以外には基本ないですね。
前述の通り性能は変わらないですが、ブランド感を重視する人にはたまらないポイントだと思うので、好きな人はぜひそれぞれのモデルも検討してみてください。
ちなみに、これらのモデルはAmazonでは販売していません。販売店舗はこちら。
GPSとセルラーの違い・選び方
GPSとセルラーモデル、どちらにするかは多くの人が迷うと思いますが、だいたいの場合GPSで十分です。
大きな違いはiPhoneが近くになくても単独で通信できるかどうか。
単独通信の何が嬉しいかというと、iPhoneを持たずApple Watchだけをつけてランニングに出かけ、ストリーミングで音楽が聴けるとか、LINEを受け取れるとか、そういったことが可能。
GPSモデルの場合はiPhoneが近くにないと、ストリーミングやリアルタイムで通知を受け取ったりすることができません。
しかし、実はiPhoneがなくても意外といろいろできたります。
iPhoneがなくてもできること
ワークアウトの記録 | ◎ |
Apple Payでの買い物(IDやQUICPayも) | ◎ |
SuicaやPasmoで改札を通る | ◎ |
SuicaやPasmoへのチャージ | × |
あらかじめ同期した音楽を再生 | ◎ |
ストリーミング音楽再生 | × |
電話やメッセージ | × |
天気の確認 | × |
もし上の表で◎になっていることだけで事足りるならセルラーである必要はありません。
そして、そもそもですが、iPhoneを肌見放さず持っているというならセルラーは必要ありません。「GPS + iPhone」と「セルラー」は、ほぼ等価。できることは一緒です。
というわけで、「通知は受け取りたいけど、iPhoneを持っていたくない」といった場合にセルラーモデルが検討対象になります。
ただし、iPhoneなしで通信させる場合には通信契約が必要になり、月額費、さらに通信を発生させれば通信料が発生します。その覚悟も必要です。
GPSとセルラーどちらを選ぶべきかの詳細は記事にしてますので合わせてどうぞ。
ケースサイズの違い・選び方
Apple Watchには「小さいのと大きいの」で2種類あります。具体的には40mm / 44mm。
Series 7は41mm / 45mmになりましたが、40mm / 44mmとほぼ変わりません。少なくとも見た目ではわかりません。
差は4mmですが、4mmという数字の響きより実感するサイズ差は結構あると感じます。腕につけるとなおさら。
一応Appleでは下記の通り、手首のサイズによって指針を示しているんですが、幅が広すぎて大体の人がどっちにも当てはまるのであまり参考になりません。
サイズ | 手首のサイズ |
---|---|
40・41mm | 130-200mm |
44・45mm | 140-220mm |
ケースサイズによってどんなところに影響するかは下記の通り。
- 手首での存在感
- 大きいほうが重い
- 大きいほうが画面表示領域が広い
- 大きいほうが価格が高い
- バンドサイズ
ケースサイズを選ぶ際に特に意識しておきたいのが、バンドサイズへの影響です。バンドはケースサイズによって異なります。
40・41mm用のバンドは44・45mmでは使えません。逆も同じ。
もしバンドを複数買う予定なら、Apple Watchを買い替えたとしても同じサイズを買う覚悟がないとバンドが無駄になっちゃいます。
なので、ケースサイズは最初の選択が重要です。
最も重視すべきは手首での存在感
個人的に、最も重視すべきは見た目の存在感が欲しいかどうかだと思います。存在感が欲しい場合には大きい方、あまり主張してほしくないなら小さい方という感じ。
40mm
44mm
もちろん、小さい方が軽いし腕に付けている上では気楽です。44mmの方があらゆるシーンで存在を感じます。邪魔になる場合だってあるかもしれません。
僕は両方使ってますが、どちらかというと大きい方が好きです。バンドも含め、Apple Watch全体の雰囲気や見た目をガッツリ楽しみたいと思っているので、存在感がある程度欲しいなと。
こればかりは本当に好みによるので、可能であれば一度試すのがベスト。Apple Storeや一部の家電量販店で試せます。
地域的な問題で試すことができない場合、Apple公式の技術仕様ページに詳細なサイズが記載されているので、そのサイズをもとに紙でモックを作るという荒業もあります。
作るのは結構めんどくさいですが、サイズ感を知る一つの方法として参考にはなると思います。
また、画面サイズの違いでテキストの表示量が変わりますが、これはそんなに気にする必要ないと思います。なぜならどっちにしてもテキストを読むには小さいからです。
また、もし重量を少しでも軽くしたいなら小さいサイズの40mmがいいですね。もう一度重量表を記載しておきます。
Apple Watch SEの重量
ケース | 40mm | 44mm |
---|---|---|
SE(アルミ) | 30.5g | 36.2g |
Apple Watch Series 7の重量
ケース | 41mm | 45mm |
---|---|---|
アルミ | 32g | 38.8g |
ステンレス | 42.3g | 51.5g |
チタン | 37g | 45.1g |
バンドの違い・選び方
バンド選びは、Apple Watchの使用スタイルをよくイメージしましょう。フォーマルさや高級感なら金属・レザー。日常で気兼ねなく使うならスポーツバンドがおすすめ。
バンドは大きく分けて3つのカテゴリーに分類できます。
- スポーツ・カジュアル系
- レザー系
- 金属系
Apple Watchを購入する際に基本的には1本ついてきます。ついてきますというか、バンドの値段も価格に入ってます。スポーツバンドが最も安く、レザーや金属系バンドにカスタマイズすると高くなります。
そのため無理にApple純正を買う必要はありません。Apple Watch購入時のバンドは最も安いスポーツバンド、もしくは、スポーツループを買っておき、後でApple純正以外のバンドを他に購入するのがおすすめ。
最もベーシックなものと言えばスポーツバンド。シリコン性のバンドで丸洗いしても大丈夫という使いやすさが特徴。
また、同じようにスポーツ系にはスポーツループというベルクロで止めるだけの着けやすく外しやすいバンドもあり、これは個人的には超おすすめ。
スポーツバンドはバンドの中では低価格。しかし、カジュアル系に寄っているのでスーツやオフィスカジュアル的なスタイルには使いづらいです。
そういったときにはレザーや金属系がおすすめ。
印象をグッと引き締めてくれるので、フォーマルなシーンや、誰かとの大切な時間など、ここぞというときに使えます。しかし、価格が高め。
サードパーティー製(他社製)なら純正よりも安くて買いやすいです。上記は全部サードパーティです。
というわけで、バンドそれぞれに役割があるため1本での運用は厳しいです。もちろんApple純正を複数買ってもいいんですが、サードパーティ製バンドを検討する方が使い勝手の良いバンドを集められると思います。
僕が使ったApple Watchバンドをランキング形式で紹介しているのでよろしければどうぞ。
バンド選びにもこのコンテンツが参考になります。
Apple Watchはどれを買うべきかまとめ
以上、僕が思うApple Watchの選び方を紹介しました。最後におさらいをします。
- 新型の可能性があるので9月付近には買わないほうがいいかも
- Apple Watch Series 7かSEの2択。Series 3は避けよう。
- 使用スタイルや予算感でケース素材を決めると後が絞りやすい。
- SEのコスパは半端じゃない。でも常時表示はそれなりにいい。
- HERMESとNIKEは付加価値。
- GPSとセルラーは基本GPS。
- ケースサイズは好み。一度試そう。
- バンドは使用スタイルで複数。純正高いから他社製で。
これは推測ですが、売れ筋でいうとやはりアルミケースが最多じゃないかとは思います。上のモデルは高いですからね。なのでSEのアルミケースを中心に検討を進め、使用スタイルや重視すべきところ、予算感を鑑みて選んでみてください。
わけわかんなすぎて買うのを断念したという知人がいるのですが、せっかくApple Watchが気になったのに残念です。
どうかこれを読んだ人がApple Watchの購入まで踏み出せるように願っております。
今日は以上です。それではまた。
コメント