こんにちはオガワ(@misc_log)です。
2021年9月末、2年半ぶりにiPad miniの新型であるiPad mini 6が登場。これは気になっている人も多いんじゃないでしょうか。
僕も発表時にそれはそれは興奮したので、どう進化して何がすごいのかを記事にもしています。
そして現在、発売後しばらく使ってみて実際どうだったのか?あのときの興奮は嘘じゃなかったのか?などなど、答え合わせをしたいと思います。
結論としては「かなり良い!後悔は一切ない!」になるわけですが、実際に使ってみるとそれなりに感じることもありました。
というわけで、この記事ではこういったことについてまとめています。
- iPad mini 6ってどんなデバイスなんだっけ?
- iPad mini 6を実際に使ってみて良かったところ
- iPad mini 6の残念だったところ
良いところ、残念だったところ、それぞれ5つずつ紹介しています。iPad mini 6を検討している人の参考になれば。
\ セルラーは各キャリアで /
iPad mini 6はどんなタブレット?
まずはさらっとiPad mini 6ってなんだっけということについておさらいします。
iPad mini 6は最新のiPhoneと同じ高性能チップを搭載したパワフルな小型タブレットです。
ざっくり言うと小さいiPad Air。しかし、最新iPhoneと同じA15 Bionicというチップを搭載しているため性能だけ見ればiPad Airより強い。
現行iPadにおける単純なチップ性能比較では下記のようになります。
- 無印iPad < iPad Air < iPad mini 6 ( = iPhone 13 Pro / Max)< iPad Pro
上にはProモデルであるiPad Proしかいないという恐るべき小型タブレットが今回のiPad mini 6。やばくないですかこれ。
他にも、第2世代Apple Pencil対応、USB-C、5Gなど、欲しいところをモリモリ搭載。ほぼ1年毎に新型が発売される他デバイスと違い、本機は2年半ぶりの新型。そのため、すさまじい進化を果たしました。
価格は最安59,800円〜。iPad Airより1万円安く手に入ります。
iPad mini 6 | 64GB | 256GB |
---|---|---|
Wi-Fi | 59,800円 | 77,800円 |
Wi-Fi + セルラー | 77,800円 | 95,800円 |
まあつまり、すごいiPadなんです。
\ セルラーは各キャリアで /
インプットに最適なデバイス
iPad mini 6の用途としては、個人的にはインプットに向いているデバイスだと思ってます。
ブラウザを見たり、動画を見たり、本を読んだり、Apple Pencilで簡単にノートをまとめたり。ゲームや映画を楽しむエンタメデバイスとしても最強。
コンパクトなサイズ感を活かし、その小回りの良さで日常のあらゆるシーンに食い込んでいく・・そんな特性を持ってます。
一方で、外部キーボードを使ったハードなテキストワーク、アプリを使った動画編集やApple Pencilでの本格的なクリエイティブワークは、できなくはないものの最適ではないと思います。その理由はやはり画面サイズの小ささ。
つまりアウトプットが苦手。そのあたりはiPad AirないしiPad Proに譲ることになりますが、逆に言うと別な目的を持つため共存できるデバイスと言えます。
iPad mini 6の良いところ
ではまず良いところから。あげればもっとあるんですが5つに絞って紹介します。
角張った美しいデザイン
まずはひとつめ。姿形はもちろんハズせない重要な要素。
iPad mini 6は、角張ったデザイン、ベゼルレスといったiPad ProやAirで人気の要素を継承した端末デザインにモデルチェンジ。
やっぱりいいですね。iPhoneもそうですが個人的にはこの角張ったデザインにはグッときます。
前モデルも悪いわけではないですが、やはり若干の古めかしさは感じる見た目でした。特に上下のベゼルの太さに時代を感じます。
ホームボタンが撤廃され一面が全てディスプレイになったことでトレンド感ある見た目に生まれ変わりました。
新しいということもありますが、このデザインは使うテンションも上がります。
使う障壁が低いサイズ感
ふたつ目はサイズ感。これがiPad mini 6の最大のいいところだと思います。
僕の使用シーンで言うと、外出時ももちろん使いますが、自宅でiPhoneの代わりにiPad mini 6を持って生活することが多くなりました。
「そこまで小ささにこだわる必要はないけど、大きいのはやだ」みたいな自宅でのひとときに最適だと思います。画面サイズ的にiPhoneとは得られる情報が比べ物になりません。
食事のときのリビングで、あるいは、家族団らんのリビングで、今まではiPhoneを持っていたようなシーンでiPad mini 6を持っている感じです。もちろんトイレなんかも。
Apple純正のSmart Folioをつけておけばさまざまな角度で使えるのでさらに便利。
iPad mini 5でも同じことはできますが、iPhoneをiPad miniでリプレイスするという発想が今までなかったんですよね。ガジェット系Youtuberのドリキンさんの動画でそういった運用をしていて・・みたいな話を最近見て影響を受けました。
まあただそこにはちょっと難しい問題もありまして、、それは後述しますが、とにかく小回りの良さは半端じゃないですね。使おうという気になります。
実際のサイズ的には前モデルとほぼ同じなんですが、縦が小さくなりました。
iPad mini 6 | iPad mini 5 | |
---|---|---|
高さ | 195.4mm | 203.2mm |
幅 | 134.8mm | 134.8mm |
厚み | 6.3mm | 6.3mm |
重量 | 293g(Wi-Fi) 297g(セルラー) | 300.5g(Wi-Fi) 308.2g(セルラー) |
画面サイズ | 8.3インチ | 7.9インチ |
サイズは小さくなったのに画面は0.5インチ大きく。得られる情報が増えたことに加え、上下のベゼルが細くなったことでディスプレイへの没入感みたいなものが上がりました。
あたりまえですが、iPad Pro 11インチ、さらには12.9インチとはもう全然サイズが違います。
僕は普段iPad Pro 12.9インチをメインにしています。ディスプレイの大きさに比例して得られるものも大きいですが、やはり使うにはそれなりに「よいしょ」が必要です。
一方でiPad miniは使うことに心理的障壁がほぼないため気軽に使えるのがいいですね。
大きいiPadのメリット・デメリットはこちらでまとめてます。
サクサク高速動作
いいところ3つ目は処理性能。
iPad mni 6のチップ(CPU的なもの)はiPhone 13 Pro / Pro Maxと同じものが搭載されています。
ちょっと余談ですが、実はiPhone 13 / mini とiPhone 13 Pro / Pro Maxではチップ性能が少し違います。
チップ | iPhone 13 Pro iPhone 13 Pro Max | iPhone 13 iPhone 13 mini |
---|---|---|
CPU | 高性能2コア + 高効率4コア | 高性能2コア + 高効率4コア |
GPU | 5コア | 4コア |
グラフィック系を処理するGPUのコア数が異なっており、端的にいうとPro / Pro Maxの方が性能が高い。iPad mini 6はなんと性能が高い方のチップを搭載しています。
これは意外。下の方を搭載してくると思ってました。
iPad mini 5とiPad mini 6の動作を動画で比較してみました。ブラウザ操作レベルでもiPad mini 6の方がわずかに速いのがわかります。
もっと重いWebサイトだと違いは顕著。サクサク使えます。
まあそれをフルで活かせているかどうかみたいな話はあるわけですが、少なくとも普段使いはストレスフリーで気持ちいいです。
充電器も小さくてOK。持ち物もコンパクト
いいところ4つ目は充電器の話。本体が小さいiPad mini 6は周辺機器までコンパクト。
例えば充電器。iPad mini 6には20Wタイプが付属しています。
ただ、Apple純正はサイズが大きいので別途20W程度の充電器を用意すると幸福度が上がります。
現代の20Wってこんな小さいので、自宅での充電はもちろん外出時も持ち物が小さくなるのが嬉しい。
ちなみに、現行iPadは全て20Wタイプの充電器が付属してきますが、実はiPad Pro 11インチやAirは30W、iPad Pro 12.9インチに関しては40W程度で充電できたりします。
そのため20Wでは非力でした。もっと高出力、そしてサイズの大きい充電器を使うほうが効率が良かったんです。
ところが、僕が試した限りだとiPad mini 6はどうやら20W以上を受け付けないようです。そのためサイズの大きい充電器を使う必要がありません。
参考までに、20W充電器を使うと2時間弱でフル充電できます。
経過時間 | 20W | Anker 45W |
---|---|---|
– | 0% | 0% |
10分 | 12% | 12% |
20分 | 24% | 24% |
30分 | 36% | 35% |
1時間 | 69% | 69% |
1時間30分 | 92% | 93% |
1時間54分 | 100% | 100% |
Ankerの45Wで充電した結果も記載してますが、20Wと45Wでほぼ結果が変わっていないのがわかると思います。
ちなみに使用した充電器はこちら。超小型で見た目もおしゃれなDIGIFORCE 20W充電器。
こんなつまめるような充電器で運用できちゃうのがiPad mini 6です。
ステレオ対応により動画がはかどる
いいところ最後は音。iPad mini 6は端末上下にスピーカーが設置されたため音に迫力がでました。
このように横向きで動画を見ると左右から音が聴こえてくるため、コンテンツへの没入感が上がります。
もともとiPad miniはエンタメ系と相性が良いデバイス。横向き視聴は「あ、音がぜんぜん違う」と感じました。
向きで音量ボタンの役割が変わる
もうひとつ音関係で良いところがあったので、おまけで紹介します。
音量ボタンに他のiPadにはない機能がありました。
iPad mini 6はデバイス横に第2世代Apple Pencilをくっつけられるようになったことで、音量ボタンが他のiPadとは違う位置にあります。
これはApple Pencilをつけるとサイズ的に干渉しちゃうからだと思います。
位置に慣れない感じはするものの、この音量ボタン、なんと向きによって音量の上下の役割が切り替わります。
例えば横向きで使っている場合、音量ボタンが右側にあるときでも左側にあるときでも、常に上ボタンが音量を上げるボタンになります。
ささやかな機能なんですが、これは他のどのiPadにも搭載されていない機能です。そしてとても使いやすくなる良い機能だと思いました。
iPad mini 6の残念なところ
さてここからは残念なところ。いろいろ言い出したらキリがないものではありますが、こちらも5つに絞って紹介します。
バッテリーがなかなかに弱い
まずひとつ目はバッテリー。使っているとメキメキバッテリーが減っていきます。
例えば朝9時位から、作業のお供に動画垂れ流しとかすると昼までに60%以下くらいになります。iPhoneより大幅に持たないですね。
iPad mini 6のバッテリー駆動時間は前モデルのiPad mini 5と同じ。残念ながらアップしませんでした。
そのため、これまでと同じと言えば同じなんですが、そもそもiPad miniはバッテリー消費が大きいんですよね。公称値はこちら。
Wi-Fi環境でのビデオ再生 | 最大10時間 |
セルラー環境でのビデオ再生 | 最大9時間 |
全然持たなくてつらいってレベルではないですが、1日ガッツリ使う気で持ち出すならモバイルバッテリーや充電器が必要だと思います。
テキストワークやクリエイティブにはつらい
次は使い方の話。
これはわかっていたことではありますが、エクセルで資料を作るとか、パワポで資料作るとかは結構つらいです。ブログを書くのも僕はつらいです。
動画編集やApple Pencilでガッツリ絵を書く人なんかもつらいんじゃないかと思います。
もちろん不可能ではないですが、あえてiPad mini 6でやる理由がないなら別のデバイスを使うほうが効率的に作業できると思います。
まあこれは以前のiPad miniでも感じていたことですが、改めてそう感じました。やはりそのあたりはiPad Pro 12.9インチがやりやすい。
カメラが弱い
残念なところ3つ目はカメラ。
これはとても個人的なことなので共感してもらえないかもしれませんが、カメラの弱さが個人的には残念。iPhone 11以降あたりを持っていると圧倒的に物足りないですね。
自宅内でiPhoneではなくiPad mini 6を使うことが多くなっているんですが、iPhoneのカメラを使いたいシーンが結構あります。
例えば子供とリビングで遊んでいると、不意にシャッターチャンスがやってくることがあるわけです。そういったシーンで、「ああ、iPhoneが手元にない・・」みたいなのが残念なんですよね。
iPad mini 6は1,200万画素のカメラを搭載し、前モデルの700万画素から大きく性能アップしているため十分といえは十分なんですが、iPhoneのカメラシステムと比べるとやはり弱い。
完全に僕の使い方の問題なんですが、iPhone 11以降など3眼カメラのiPhoneとは撮れる絵が比べ物になりません。
・・あまり参考にはならないかもしれませんが、そんなこともあるのかくらい覚えておくといいかと思います。
ゼリースクロールは残念でしかない
4つ目はただただ残念でしかないゼリースクロール。
このゼリースクロールという現象をご存知でしょうか。わりと話題になったiPad mini 6が抱える仕様(問題)です。
わかりづらいかもしれませんが、縦持ちのときに画面を大きくスクロールすると文字がガタガタして揺れ、ゼリーがぷるぷるしているように見えることからゼリースクロールと呼ばれています。
これは液晶ディスプレイの正常動作であるとAppleがコメントを出しており、つまり不具合ではないと結論付けられたようです。
こちらに詳しく記載されています。
まあつまりですね、液晶である以上発生するらしく他のiPadでも少なからず起きているらしいんですが、どうも内部の構造上の問題でより目立つのがiPad mini 6らしいんですね。
これ、個人的にはかなり気になります。スクロール中はどうせ文字なんか見えませんが、それでもガタガタと揺れて見えるのがどうにも不快。
iPhone 13 Proの120Hzスクロールを見てるからなのかもしれません。結構不快です。
害という害はないんですが、それだけに「なんでこんなわけわからんとこで弱点を抱えてしまうのだ」という点が残念すぎました。
人によってはめちゃくちゃ気になると思うので、実機を触ることが可能なら試してみるのがおすすめです。
Appleは2週間以内であれば返品可能なので、気になったら返品も可能ではあります。
Face IDもつけてくださいお願いします
最後の5つ目は願望ですが、Touch IDだけじゃなくFace IDもやっぱり欲しいですね。
マスクをしている外出時はTouch IDで良かったと思うんですが、自宅で使っているといちいち面倒くさいとどうしても感じちゃいます。
早く両方搭載してほしいところですが、これはもう少し先の話になりそうですね。
iPad mini 6 レビューまとめ
以上、ほぼ待っていた通りの形で登場したiPad mini 6をレビューしました。
それなりに感じることもありましたが、それでもメリットがデメリットを上回る買ってよかったデバイスです。それどころか今年買ってよかったものとしてはかなり上位。
手軽に使えるインプット用デバイスやエンタメデバイスが欲しい人には最適なiPadだと思います。セルラーなら外出先でもガンガン使えます。
一方で、アウトプット中心に使いたいと思っている人は物足りなさを感じるかも。そういった人は慎重に検討してください。
今日は以上です。それではまた。
\ セルラーは各キャリアで /
iPad mini 6と一緒に買いたいおすすめアクセサリーはこちらでまとめてます。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
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