iPad Pro / Airを様々な用途で使う人には決定版ケースになる予感。
こんにちはオガワ(@misc_log)です。
iPad Pro / Airを使う上で、キーボードカバーと他のカバーを併用できたらいいのにと思う人は僕だけじゃないはず。
つまり、ケースやカバー的なものをシーンに合わせて付け替えたいってことなんですが、付け替えって絶望的に面倒くさいじゃないですか。
そんな人に最適なソリューションがこの「PITAKA MagEZ Case 2」。

「いろんなものと一緒に使えるようにする」ことで、面倒くさいケースやカバーの付け替え問題を解決した製品。
従来のMagEZ Caseに新機能が加わり、より強力になってMagEZ Case 2として登場しました。
PITAKAからサンプルを提供してもらったので、何ができるのか?実際どうなのか?を詳しく紹介します。
MagEZ CaseとMagEZ Case 2は異なる製品です。間違えて購入しないよう注意してください。
iPad Pro 2021 11インチ用
iPad Pro 2021 12.9インチ用
全ラインナップ
PITAKA iPad Pro/Air MagEZ Case 2の特徴
まず「PITAKA」というブランドについて簡単に紹介すると、アラミド繊維を使ったスマホ、タブレットなどのデジタルデバイス用アクセサリー・周辺機器を製造・販売するブランドです。

この記事で紹介する「MagEZ Case 2」も薄くて軽量という優れた点は継承されていますが、それだけではありません。
- Magic Keyboardと併用できる
- Smart Keyboard Folioとも併用できる
- PITAKAの専用スタンドや専用ケースと併用できる
このような特徴を持っており、ケースをつけたままあらゆるiPadの利用シーンを簡単に行ったり来たりできます。

「キーボードカバー外して、手に持って電子書籍読みたいんだけど違うカバーつけるの面倒・・」みたいなときにもMagEZ Case 2ならキーボードカバーから外すだけ。iPadが裸になることはありません。

MagEZ Case 2をつけたまま使える製品は下記の通り。Smart Folioは対応していませんがApple純正のキーボードカバーはどちらも対応しています。
MagEZ Case 2 | |
---|---|
Magic Keyboard | ◎ |
Smart Keyboard Folio | ◎ |
Smart Folio | ✕ |
PITAKA専用スタンド | ◎ |
PITAKA専用カバー | ◎ |
また、PITAKAが販売するカバーやスタンドと連携することも可能。このエコシステムはiPadの使い勝手を劇的に変える可能性を秘めているので詳しく紹介します。
PITAKAエコシステム「Pita!Flow」のベースになるアイテム
MagEZ Case 2の最大の特徴は、Pita!Flowとよばれるエコシステムの中心となるアイテムであること。
特殊なマグネットが内蔵されており、各PITAKA製品同士と連携することができるようになってます。PITAKA公式の動画がとてもわかりやすいのでぜひご覧ください。
PCライクに使うときはMagic Keyboard、動画閲覧時は専用スタンドで、持ち運びやApple Pencil使用時は専用カバーをつけて、そしてタブレット使用するときはMagEZ Case 2そのままで。
といったように、MagEZ Case 2を中心に、様々なシーン・用途にiPadを最適化して使うことが可能になります。これはとても優れたアイデアですね。
「Pita!Flow」エコシステム

実はPITAKAはMagSafe登場前から、MagSafeのようなエコシステムを持ったiPhone用製品を販売していました。そこで培われた経験をもとにiPadに適用したのがこのPITAKAエコシステム「Pita!Flow」です。

専用スタンドや専用カバーはそれぞれ別途買わないといけませんが、自分にとって必要なければMagEZ Case 2だけでもいいし、専用スタンドだけ買おうかなとか、そういった選択でももちろんOKです。
現在の周辺機器の販売状況は下記の通り。
- 専用スタンド(MagEZ Stand)→ 発売中
- 専用カバー(MagEZ Folio)→ 発売中
専用ケースやスタンドとの連携はMagEZ Case 2のみができることなのでご注意ください。MagEZ CaseとMagEZ Case 2は異なる製品です。
MagEZ Stand、MagEZ Folioはこちらでレビューしています。
MagEZ Case 2のラインナップ
そんなエコシステムの中心にあるMagEZ Case 2ですが、ラインナップはiPad Pro、そしてiPad Air用が販売されています。
製品名 | MagEZ Case 2 |
対応モデル | iPad Pro 2018 / 2020 / 2021 iPad Air(第4世代) |
対応インチ | 全てのサイズに対応 |
カラー | 1色(黒/グレ-ツイル柄) |
価格 | 7,499(税込) |
ただ、ちょっとややこしいのが、iPad Proは2021年モデルとそれ以前のモデルではサイズが微妙に異なるため、買い方に注意が必要です。具体的には下記の通り分かれています。
MagEZ Case 2のラインナップ
今回はiPad Pro 2021年モデル 12.9インチ用をレビューしますが、その他インチ用でも使い勝手は同じです。ケースのサイズ感や重量についてだけ他インチ用とは異なるため、そこだけご理解ください。
では、ケースデザインや外観から紹介します。
ケースデザイン・外観
ケースはPITAKAおなじみのツイル柄。アラミドファイバーが使われています。

サラサラとした感触が心地良く、ゴムのように摩擦があるため滑りにくい。

ケース周囲や内側はポリカーボネート(プラスチック)。

iPad Proの装着はただはめるだけ。

前MagEZ Case同様に1辺が開いており、iPad Pro本体が見えるようになっています。

iPad Pro本体の美しいデザインが見える一方で、この部分はむき出しになってしまうため傷や衝撃には注意が必要です。
では次に、ケース周囲をぐるっと紹介します。
まずはケース装着後の上部。電源ボタン、スピーカー、マイク部分。

サイドの音量ボタン側。

頻繁に出し入れするものじゃないので問題ないと思いますが、SIMスロットは塞いじゃいます。SIMを入れ替えるときはケースを外してから。
また、Apple Pencilの充電エリアも塞がれますが、Pencilの充電はできるようになっています。

しかし、前MagEZ Case同様、Apple Pencilにシリコンケースなどをつけていると充電できない可能性があるので注意。

続いて下部。USB-Cポート部分は様々な種類のケーブルを接続できるよう広めに開放されてます。

しかし、ケースに干渉するため一体型系のUSB-Cハブは使用不可。手持ちのAnkerのiPad Pro用USB-Cハブは接続できませんでした。

MagEZ Case 2に限らずですが、デバイス周囲を覆うタイプは基本的に一体型は使用できないので、ハブを使う場合にはケーブルタイプが必要。

次に背面カメラ部分。iPad Pro 2018は2眼レンズのため、この部分に隙間ができることになると思います。

薄くて軽量
MagEZ Case 2の特徴といえばこの薄さ。約1.6mmしかありません。

重量は約111g。これは12.9インチ用なので、11インチ用はもっと軽いはず。

めちゃくちゃ薄くて軽いので、iPad Pro前面から見るとまるでケースをつけているとは思えないスッキリした見た目。


PITAKA iPad Pro/Air MagEZ Case 2の使用感
僕は前モデルのMagEZ Caseから使っているんですが、運用のしやすさはダントツです。
薄くて軽いので裸のiPadを使っているような感覚で使用でき、でも「裸ではない」という安心感があるので、机の上に置くときも恐れないというか、気兼ねなく使えます。

一部iPad Proがむき出しになっているのでそこは正直ケースとしては不安ですが、それを補うだけのメリットが「カバー付け替えの手軽さ」です。
さらに、MagEZ Case 2からは専用スタンドとも連携できるようになり、劇的な進化を果たしました。一度使ったらこの楽さはやめられないと思います。
キーボードカバーとの併用
チャット返したり、メールを返したり、ブロク書いたり・・テキストを扱うときはキーボードカバーが便利ですが、Apple Pencilを使ったり、持ち運びたいときにはごつくて重いキーボードカバーは取り外したい。
でも、付け替えるのって絶望的にめんどくさいんですよね。
MagEZ Case 2ならMagic keyboardにもSmart Keyboard Folioにもくっつけるだけでスタイルチェンジできます。


僕はMagic Keyboardをよく使うんですが、MagEZ Case 2をつけたままでもキーもトラックパッドも正常に動きます。

キーボードが正しく動作する秘密は、前モデル同様MagEZ Case 2がスマートコネクタに対応しているため。
iPad Proにはスマートコネクタという、別のデバイスと情報のやりとりが行える機構が備わっています。

キーボードカバー側にもこのコネクタが存在し、iPad Pro側のコネクタと合わさることでキーボード動作や充電を可能にしてます。

このコネクタを塞ぐと情報のやりとりができなくなるわけですが、MagEZ Case 2にはコネクタに対応するメタル端子が備えられているため、iPad Proとキーボードとのやりとりを邪魔しないようになっています。

そのため、Magic Keyboard経由の充電にももちろん対応しています。

良くも悪くもiPadは使い方の自由度が高いので、PCライクに使うスタイル、タブレットとして情報検索に使うスタイル、Apple Pencilでメモを取ったり絵を描いたりするスタイルなど、それぞれに求められる環境が変わります。
そういった様々なシーンを簡単に行き来できるのは非常に助かりますね。

組み合わせによっては閉じる際の干渉があるかも
MagEZ Case 2のAmazon販売ページにはキーボードを隙間なく閉じるため薄いソフトフィルムをおすすめしますと記載があります。
僕はiPad Pro 2021 + ガラスフィルム + 旧型Magic Keyboardという組み合わせでMagEZ Case 2を使ってますが、干渉してちゃんと閉じられてません。

原因はガラスフィルム、もしくは、旧型のMagic Keyboardを使っているからだと思います。
2021年のiPad Proは従来モデルより厚くなったため、対応する新型Magic Keyboardが登場しました。ただ、僕の場合ガラスフィルムだけで使っている分には問題なかったので新型買ってないんですよね。だって4万円もするんですよ。
前モデルのMagEZ Caseを使っているときにはガラスフィルムをつけていても問題なかったので、今売っている新しいMagic Keyboardなら大丈夫なのかもしれません。このあたりは試せないのでよくわかりません。
また、同じようにSmart Keyboard Folioでも干渉して微妙に浮いてます。これはガラスフィルムが原因だと思います。

つけているのはNIMASOのガラスフィルム。背中部分が微妙に浮いちゃってますね。
どちらのキーボードも少し浮いてはいるものの実用上は問題なく使えますが、気になる人はガラスフィルムではなくソフトフィルムにするほうが良いと思います。
あと、僕のようにiPad Pro 2021年モデルに旧型のMagic Keyboardをつけている人も注意してください。
カメラ部が沈み込む
これも前モデル同様ですが、MagEZ Case 2をつけたままキーボードカバーに装着するとカメラ部分が沈み込むような状態になります。

実用上は特に問題ないですが、凹んだようになるので見た目がちょっと残念。
他社カバーとも・・
言っていいのかわかりませんが、MagEZ Case 2をつけたまま他社製のスマートフォリオ的なカバーにも装着できちゃいました。

これはESRのカバーですが、若干磁力弱め?と感じはしますが、使えるには使えます。

もちろん安全なのは専用カバーを使うことですが、もしかしたら手持ちのカバーそのままでも使えるかもしれません。
推奨されたことじゃないと思うので自己責任でどうぞ。
専用カバーであるMagEZ Folioと比較したらやはりデメリットがありました。詳しくはこちらで記載しています。

PITAKA MagEZ Standとの連携
こちらは別記事で詳細にレビューしてますが、この「MagEZ Stand」という専用スタンドがめちゃくちゃ便利。

ケース、スタンドそれぞれにマグネットが内蔵されているためくっつけるだけでiPad Proを固定でき、回転まで可能。ちなみにこれ360度ぐるぐる回ります。

しかも上下の首振り機能付き。


マグネットも非常に強力で、iPad Proを持ってスタンドごと持ち上がるくらいガッツリくっつきます。

iPadの中で最も重いiPad Pro 12.9インチでこれなので、11インチやiPad Airであれば超絶余裕だと思います。
そしてなんと台座部分はワイヤレス充電器。

これやばくないですか?
キーボードカバースタイル → タブレットスタイル → スタンドスタイル。みたいなフローでiPadを使えるようになります。
しかし、しかし、、問題は価格。スタンドだけで約1万円、MagEZ Case 2と合わせると約1万8千円します。他にない優れた製品なんですが、かなり勇気のいる価格です。
ただ、iPadの運用を劇的に楽にしてくれる可能性が高いので困っている、運用を変えたい!という人はぜひ検討してみてください。

PITAKA iPad Pro/Air MagEZ Case 2レビューまとめ
ということで、iPadの可能性を広げてくれるケース「PITAKA iPad Pro用MagEZ Case 2」をレビューしました。

キーボードカバーとの併用を可能にした前モデル「MagEZ Case」に、専用ケースや専用スタンドとの連携機能が加わり、より強力になったiPad用ケースです。
最後に良いところと残念なところをまとめます。
約7,500円と安くないケースですが、iPad Pro / Airを様々な用途で使っていて、運用に困っている人ほど受けられる恩恵は大きいはず。
逆に、キーボードを絶対使うのでキーボードカバーを外すことがないみたいな、用途が固定している人にはあまり有用ではないかもしれません。
様々な用途やシーンでiPadを使用している人はぜひチェックしてみてください。
今日は以上です。それではまた。
MagEZ CaseとMagEZ Case 2は異なる製品です。間違えて購入しないよう注意してください。
iPad Pro 2021 11インチ
iPad Pro 2021 12.9インチ
全ラインナップ





コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして
このケースを購入しようか悩んでいたところ
こちらのサイトに辿り着きました。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
^_^
ご覧いただきありがとうございます。お役に立てたようで何よりです!