こんにちはオガワ(@misc_log)です。
iPad Pro / Airの運用において、カバーやケース、Magic Keyboardなどに付け替えて使うのは本当にめんどくさいもの。
そんなめんどくささを少し改善してくれるのがPITAKAのiPad用MagEZシリーズ。
MagEZシリーズは専用ケースやスタンドが既に販売されていますが、今回新たにSmartFolio的なカバーが登場しました。それがこちらの「PITAKA MagEZ Folio」
専用ケースであるMagEZ Case 2をつけたまま装着できるカバーで、いちいち付け替える手間を軽減してくれる優れたアイテム。
PITAKAよりサンプルを送ってもらったので特徴や使用感を詳しく紹介します。
iPad Pro用
iPad Air用
PITAKA MagEZ Folioの特徴
PITAKAから満を持して登場したMagEZ Folioは、いわゆる純正のSmart Folioタイプのカバー。
iPadの前面と背面を守り、折りたたむことでスタンドにもなる使いやすく人気のカバーです。純正・非純正問わずこのタイプは複数発売されています。
では、PITAKAのMagEZ Folioが他製品に比べて何が優れているのかと言うと、MagEZ Case 2というiPadケースと同時使用が可能なところ。
iPadは様々な用途で使うことができますが、ケースやカバーによって特性が違うために「付け替える」という手間がどうしても発生します。
例えばMagic KeyboardをつけたままApple Pencilは使いづらくてしょうがない。
Apple Pencilを使うときにはMagic Keyboardを外して裸のiPadで使うか、違うケースやカバーに装着しなおすことになります。
裸は楽だけど保護ができない。保護をすると付け替えめんどくさい。こういったジレンマに陥るわけですね。
そこでPITAKAはMagEZ Case 2というiPad Pro/Air用ケースを中心に、「つけたまま使えるシリーズ」をいくつか販売しています。そのうちのひとつがこの記事で紹介するMagEZ Folio。
つけたまま使える関連アイテム
アイテム | 用途 |
---|---|
MagEZ Case 2 | iPadケース。中心となるアイテム |
MagEZ Stand | 専用スタンド。デスクトップスタイル、サブモニターなど |
MagEZ Folio (この記事で紹介) | iPadカバー。Apple Pencil、動画閲覧、持ち運び時 |
Magic Keyboard | Apple純正キーボードカバー(トラックパッド付き) |
Smart Keyboard Folio | Apple純正キーボードカバー |
PITAKA公式Youtubeにつけたまま使えるシステムのイメージ映像が公開されています。
つまり、iPadを保護しつつ、簡単にモードチェンジできるようにするためのアイテムです。
そのため、基本的には別売りのMagEZ Case 2との併用を前提としています。(裸のiPadに装着することもできるようにはなってます。)
対応するiPadはこちら。
- iPad Pro 2018〜2021の11インチ、12.9インチ
- iPad Air 第4世代(10.9インチ)
カラーは1色でブラックのみ。今回レビューするのはiPad Pro 12.9インチ用ですが、その他でも使い勝手は同じです。
純正の半分強くらいの価格で購入でき、他PITAKAアイテムと組み合わせることでiPadの使い勝手を劇的に上げられるアイテムです。
PITAKA MagEZ Folioの外観・装着方法
PITAKA MagEZ Folioの見た目は一般的なFolioタイプのカバー。
前面と背面を守るタイプで、片面が折りたたみ式。
前面にはスライドしやすいように指をかける溝が作られています。
サラサラしていてよい質感。安っぽさは全く感じません。
ただ、ホコリとか手の脂とかは目立ちますね。まあそれは純正のも同じです。
質感や作りなど全体的にクオリティ高いです。純正の半分の価格とは言えサードパーティ製としては高い。その分しっかりとクオリティに活かされている感じがします。
iPadへの装着
iPadへの装着は背面から貼り付けるだけ。MagEZ Case 2をつけたiPadでもスルッとくっつきます。
見た目ではわかりませんがカバー内部にマグネットを内蔵しており、それがMagEZ Case 2のマグネットと吸着。
装着した状態がこちら。MagEZ Case 2をつけたままでも変にズレたり・浮いたりということはありません。
PITAKA MagEZ Folioの装着感や使用感
さて、では実際に使ってみてどうなのかを詳しく紹介します。
気持ちいいピッタリサイズと高い保護力
さすが専用設計だけあって、ケースのままカバーを装着しているのに驚くほどぴったり。指を当てると全く同じ高さなのが気持ちいい。
一般的にこのタイプのカバーは前面と背面しか保護できませんが、MagEZ Case 2と合わせて使うとiPadのほぼ全ての面を保護します。
唯一保護できないのはヒンジ部分近くのこのエリア。上下2箇所。ここ以外はまるっと保護します。
もちろんApple Pencilもくっつけることが可能。
ちなみに、裸のiPadを装着しても使い勝手的には変わりません。
ただやはり、MagEZ Case 2を装着した状態よりはカバー全体に遊びがでる感じはします。
まあでも、デバイスの周囲を保護するためSmart Folio的なケースは通常このくらい遊びをもって作られてます。そのため裸使用であっても実用上は特に問題ないですね。
基本動作も問題なく快適
このタイプのカバーはめくるとスリープから復帰し、閉じるとスリープになるのが一般的。
もちろんそのあたりも正常に動作します。
他にも、折りたたんでのスタンド使用も問題なし。
USB-Cハブの利用もケーブルタイプであれば使用可能。カバーが干渉することはありません。
MagEZ Case 2を付けていても一般的なSmart Folioタイプのカバーと変わらない使い勝手が手に入ります。
やはり醍醐味は連携力にあり
さて、やはりこのMagEZ Folioの醍醐味は他製品との連携力。面倒な付け替えを必要最低限の労力で行えるようになっています。
MagEZ Folioを外してそのままMagEZ Standに装着すれば一気にデスクトップモード。
Magic Keyboardにも簡単チェンジ。
そしてMagEZ Folioに戻す・・みたいなモードチェンジが簡単に行えます。
このような形でMagEZ Case 2を中心としたエコシステムが完成。これがPITAKAの「Pita!Flow」という連携システムです。
ちょっとややこしいのでもう一度登場人物を整理しておきます。
アイテム | 用途 |
---|---|
MagEZ Case 2 | iPadケース。中心となるアイテム |
MagEZ Stand | 専用スタンド。デスクトップスタイル、サブモニターなど |
MagEZ Folio (この記事で紹介) | iPadカバー。Apple Pencil、動画閲覧、持ち運び時 |
Magic Keyboard | Apple純正キーボードカバー(トラックパッド付き) |
Smart Keyboard Folio | Apple純正キーボードカバー |
もちろん全てのアイテムを持っている必要はありません。MagEZ Case 2は必要ですが、その他は必要なものだけがあればエコシステムの恩恵を受けられます。
デスクトップスタイルにはしないからスタンドはいらないとか、あまり持ち歩く機会もないのでMagEZ Folioはいらないとか、自分のスタイルに合わせて選択可能。
前述の通り、iPadの保護と各スタイルでの使いやすさはなかなか共存が難しい。ケースやカバーを付け替えるのはやっぱり手間ですからね。
そういった手間を限りなく低減させるのがこのエコシステムです。
ESRのカバーとの比較
ではMagEZ Folioに話を戻して、最後に他カバーと比較してどうなのかを紹介します。
こんなこと書くとメーカーさんが苦笑いしちゃいそうですが、実はMagEZ Case 2をつけたままでも他社カバーに装着できちゃいます。
具体的にはESRのSmart Folio的な同タイプのカバー。
ESRのカバーはApple Pencilカバーも付いているし、何よりMagEZ Folioより安い。それならESRのカバーでいいんじゃない?みたいな感じになっちゃうじゃないですか。
というわけで、実際のところどうなのか比較してみてました。
結論を言うと使えなくはないです。しかし、ふたつのデメリットを抱えることになります。
磁力弱い問題
まずデメリットひとつめ。磁力の弱さ。
ESRのカバーでも一見貼り付いたような感じはするんですが、MagEZ Folioに比べると磁力が弱い。ふとしたときに外れてしまいそうで怖みがあります。
一方でMagEZ Folioの場合は、このようにカバーで持ち上げることもできるほどマグネットが強力。
やはりマグネット位置を合わせて作られているだけあります。この安定感を出せるのは専用ケースのなせる技。
ウェイク・スリープが失敗する問題
次にデメリットふたつめ。そもそもサイズ的に無理があるのでカバーにズレがあります。
このズレが影響するのがウェイクなどの動作。めくったり閉じたりしてもウェイク・スリープが失敗することがあります。
例えば、動画再生したままカバーを閉じると通常は再生が止まってスリープします。ところが、スリープが失敗すると閉じてるのにずっと動画が流れてるみたいなことになります。
また、めくるときもウェイクが失敗するといちいち電源ボタンを押すなどでスリープ解除するという手間が発生します。
ということで結論に戻るわけですが、やはり専用カバーがベストなのは間違いありません。
ESRのカバーはPITAKA MagEZ Folioの約2/3くらいの価格で買えます。個人的にはそのくらいの価格差なのであればデメリットが大きすぎるかなと感じますね。
もしESRのカバーが1/4、いや半分くらいの価格で買えるなら・・デメリットを我慢して使う道が見えるかもしれません。
PITAKA MagEZ Folio レビューまとめ
以上、PITAKA MagEZ Folioをレビューしました。
繰り返しになりますが、MagEZ Folioの優れたポイントはiPadを保護しつつ利用スタイルを手軽に切り替えることができるところです。
そのため、やはりMagEZ Case 2を前提としてこそ本領を発揮するアイテム。購入を検討する際はMagEZ Case 2を持っている場合、あるいは、同時に購入するのがベストだと思います。
さらにMagEZ Standもあるとより活用の幅が広がります。とはいえ、そうなると結構なお値段になってくるのがネック。
しかし、こういったアイテムは他にないのも事実。カバーやケースの付け替えに課題を感じている人には最適なソリューションになると思います。
というわけで、気になったらぜひチェックしてみてください。
今日は以上です。それではまた。
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